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 会場出入り口付近には、両陛下の書が飾られていた。陛下の学習院高等科3年生の時の書き初めと、2006年の歌会始(お題「笑み」)に詠進されたお歌を題材に制作された雅子さまの書が飾られていて、その筆跡はどちらも見事だった。雅子さまは、長期療養中も月次歌会のためのお歌を継続して提出されていたようだと関係者から聞いたことがある。

2000年12月、記者会見に臨まれる雅子さま 宮内庁提供

 特別展「令和の御代を迎えて」は、前半の会期が2月8日から3月12日まで、後半は3月14日から4月12日の期間で、展示品は入れ替えられるという。会場で販売されている図録には、写真のキャプションや即位関係の主な儀式の説明などに細かく英訳が付されている。両陛下の歩みを知るうえで貴重な資料の一つになるだろう。

イギリスご訪問、愛子さまの大学進学を控えられて

 今年の新年行事を終えられた後も雅子さまのお出ましは続いている。1月25日、ご一家で大相撲1月場所をご観覧になった際は、愛子さまのベビーピンクのワンピースと、雅子さまの和服、陛下のネクタイの色の調和がとれていて、ご家族の関係性が伝わってくるようだった。

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1月25日、大相撲初場所の観戦に訪れ、取組後に拍手される天皇皇后両陛下と愛子さま ©時事通信社

 小さい頃は相撲好きとして知られた愛子さまは、約13年ぶりに大相撲を観戦されたという。愛子さまはまず陛下に何かをお尋ねになって、陛下が後方に向かって手で「どうぞ」というジェスチャーをなさると、後列に座っている八角理事長に愛子さまがご自身で質問をなさったり、ミニバッグからペンを取り出され、取組の勝敗がわかるとメモをとられたりする微笑ましい場面もあった。

 今年の4月には、両陛下のイギリスご訪問や愛子さまの学習院大学文学部日本語日本文学科へのご進学など、ご一家にとって大きな行事が控えている。雅子さまがメッセージを込められる装いにも、注目が集まるだろう。