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【ソフトバンク】元祖“育成の星”山田大樹 誕生日をきっかけに浮上を

文春野球コラム ペナントレース2017

2017/08/02

「誕生月は忙しい!」

 先日の文春野球コラムのイベントで、カープ女子の大井さんが言いました。
……めちゃ分かる……!

 私の誕生日は7月10日でした。このコラムを書いているのは7月30日ですが、今年の誕生日は、とっても忙しかったんです。誕生日の前後1週間は仕事で北海道や名古屋を転々としていたので、行く先々でお祝いしていただきました。

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 さらに東京のお友達や仕事の関係者さんからのお祝いは、誕生日の前後20日にわたってやって下さり、なんだかんだ1ヶ月に及ぶ、お誕生日会月になってしまいました。
こんなの初めて!

 あ、だから原稿が遅くなった……ってわけではないです。はい。

 毎日ケーキの爆食いでお肌のコンディションが大ピンチ……。じゃあケーキ我慢すれば? ってなりますよね? 違うんです! 皆様がお祝いしてくださる感動と感謝を体で示すとしたら、ケーキをその場で全て食べきること! だから、誕生日月って1年で1番ブサイクになる月なんですよね……。幸せなんだけど……。

 そうそう。誕生日の前日に競馬が大当たりしたんです! やるレース、やるレース、万馬券的中の嵐で……! 運を使い果たして明日死ぬのかなと思ったほどでした。でも予想サイトのユーザーさんには喜んでもらえて本当に嬉しかったな☆

7月9日、試合終わりに誕生日会にかけつけてくれたガンちゃんこと岩本勉さん。誕生日を迎える瞬間を一緒にカウントダウンして下さいました! ©松中みなみ

元祖“育成の星”だった山田大樹

 プロ野球選手も、誕生日に活躍するシーンってありますよね。

 今年で言えば、オリックスのマレーロ選手が西武とのシーソーゲームの中、勝ち越しタイムリーを含む猛打賞の大活躍! とか、楽天時代のマギー選手も誕生日に猛打賞でチームの勝利に貢献して、お立ち台でチームメイトからケーキのクリーム砲を受けてたのも記憶に新しいですね。

 ホークスでは以前のコラムで、毎年5月5日の工藤公康監督の誕生日には白星のプレゼントをしていると書きましたが、今年も逆転勝利で就任から3年連続勝利!

 さらにホークスには、とても印象に残ってるバースデーボーイがいるんです。左の山田大樹投手。だいきと読みがちですが、“ひろき”と読みます。

山田大樹 ©文藝春秋

 ホークスで育成から支配下登録された選手といえば、今や日本代表として世界相手に戦った千賀滉大投手をはじめ、今シーズン、高谷裕亮捕手の離脱からチャンスを物にした甲斐拓也捕手、ただ今ブレイク中の石川柊太投手や中継ぎの飯田優也投手、と、今ならポンポンと思い浮かびますが、元祖“育成の星”は、この山田大樹投手。

 どんな状況でも黙々と頑張り続けた努力の人なんです。

 2006年に育成ドラフト1位で入団。……あ、1位といっても、この年の育成選手は山田ただ1人。2005年に始まった育成選手制度。当時は今みたいに選手をたくさん獲ってはいませんでした。疎外感、感じただろうな。

 しかも左肘の手術の影響で満足な結果を残せず、3年目が終わった2009年オフに自由契約になってしまうんです。でも諦めないでその年にテスト生として参加した秋季キャンプで王貞治会長に助けられもう一度、育成契約を結べることに。

 その後、地道にアピールを続けて、2010年シーズンが始まる3月に、ついに支配下登録!! 先発3試合目(6/24の日ハム戦)でついに見事結果を残し、《パリーグの育成出身選手初の勝利投手》になりました。

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