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アパート一室の悪臭 犯人は身近な食べ物

 オーナーのDさん(福岡市)は、食べ物の悪臭が原因でクレーム対応に追われたことがある。

 2年前、Dさんに一本の連絡が入った。「隣の部屋から悪臭がするんです」

 さっそく管理会社の社員と問題の物件に向かった。悪臭の根源となっていた部屋の住人を呼び出すと、出てきたのは入居者の韓国人男性と、部屋にこもっていたキムチの発酵臭だった。

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 韓国では家庭で大量のキムチを漬ける習慣がある。それが強烈な臭いを発し、アパートの住人らから声が上がるまでになっていった。

 Dさんは、大量にキムチを漬けないよう注意するも、同入居者は怪訝な表情だったという。

 互いに口調が荒くなる二人に対し、管理会社の社員はその状況に怖気づいてしまっていたという。思わず「あなたも何か言わないと」と詰め寄るDさんの気迫に押されたのか、ようやく同男性も鎮静し、その場は納まった。

 だが、この後もキムチ臭が改善されることはなく、結局韓国人男性とその一家の退去をもって騒動は終焉を迎えた。

男性を部屋に連れ込む女性 週末の声漏れに隣人が苦言

 10棟70戸を所有するオーナーのEさん(横浜市)は、入居者の「夜間の声漏れ」が原因で、住民からクレームを受けた経験を持つ。

 入居者は30代のロシア人女性。2年前、入居の際に菓子折りを持ってあいさつをしてくれていたこともあり、Eさんは同女性に礼儀正しい印象を抱いていた。

 ところがある日、同女性が入居しているアパートの近隣住民から、Eさんに苦情の連絡が入った。「夜になると隣のアパートの一室から男女の声が漏れてきます。子どもの教育に良くないのでやめさせてください」という内容だった。

 調べた結果、週末になると見知らぬ男性を部屋に連れ込んでいたことが「夜間の声漏れ」の原因だった。また、毎週異なる男性を連れ込んでいたことから、Eさんは違法な営業をしているのではないか心配になっていた。管理会社が同女性に男性を部屋に連れ込まないよう注意したが、一向に改善されることがなかったため、Eさんは同女性に退去してもらった。

「感じの良い入居者だっただけに残念でした」(Eさん)

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なぜか部屋中が泥まみれに…奇声、家賃滞納、生活用品だけが残された男性の悲しい結末〉から続く

家主と地主 2020年 04 月号 [雑誌]

 

全国賃貸住宅新聞

2020年3月14日 発売

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