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大事にしている野村監督に書いてもらった色紙

 スワローズ退団後は一般の病院に勤める予定だったが縁あって96年からマリーンズでトレーナーを務めることになった。そして今年、立場は寮長兼トレーナー補佐となった。寮長就任が決まると野村氏にその旨を伝える手紙を送った。それが最後のやり取りとなった。

 大事にしている色紙がある。1978年以来、14年ぶり2度目のリーグ優勝を達成した92年に記念にと野村監督に書いてもらった。そこには「念ずれば花ひらく」としたためられていた。

 田村氏は今、寮長としてマリーンズの宝たちを預かっている。大事にしているのは野球選手としての成長はもちろん人を育てることである。

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「基本的な事。挨拶、返事、時間厳守、3食しっかりと食べること。まずはそこから」と言い、寮生たちと向き合う日々を送っている。「準備準備また準備だよ」。気が付けば野村監督からの教えが口から出る。伸び悩む若者には「念ずれば花ひらく」と励ます。ノムさんの教えは千葉ロッテマリーンズでもしっかりと生きている。

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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