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立浪和義&山崎武司が絶賛する石川昂弥

 石川昂弥選手の打撃練習は、(山崎)武司さんとも一緒に見ましたし、立浪さんとも一緒に見ましたが、2人とも絶賛してました! 立浪さんなんて、名古屋に帰ってきてからご一緒させていただいた焼肉屋さんでも絶賛していましたから(笑)。

 立浪さんは「あれはいいぞ」と。「悪いところが見当たらない。このままでいい」「完成度が高い。バッティングだけならこのまま試合で使える」ともおっしゃっていました。武司さんも「もういじる必要がない」と手放しで褒めていましたね。若手で、あれだけどっしり構えたときにオーラがあって、球を呼び込んで強い打球を打てる選手って、なかなかいないと思います。物怖じしていないところもいいですね! 武司さんに「三冠王の自信、まだある?」って聞かれて「あります」って答えていましたから。

 今の時代って、何かを言えば言うほど損する時代だと思うんです。揚げ足を取られることもあるし、批判を浴びることもある。だけど、石川昂弥選手は「あえて言う」スタイル。自分にプレッシャーをかけるために言っているのでしょうが、最近のプロ野球界、最近のドラゴンズにはなかなかいなかったタイプの選手だと思います。

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 そういう選手って、見ていて楽しいし、みんなも期待する。「本当にできるのか?」と思う人もいれば、「頑張れ!」と思う人もいるでしょう。それも含めてエンターテイメントだと思います。プロ野球はお客さんに見てもらって初めて成り立つスポーツですから、石川昂弥選手にはぜひ、こういうスタイルを貫いて戦っていってもらいたいです。

 プレッシャーに打ち勝って、「本当にできるのか?」と思った人をどんどん見返していくのはスターになる条件だと思います。僕はめちゃめちゃ楽しみですね。石川昂弥選手の登場で、ドラゴンズがもっと元気になっていくといいと思います。プロ野球が無事に開幕して、ドラゴンズをみんなで大声あげて応援できる日が早く来るよう祈っています!

構成/大山くまお

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