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昭恵さんがあれだけ行動的な理由

 そもそも昭恵さんはなぜあれだけ行動的なのか?

 数年前に私がやっているラジオ番組に「昭恵さんの講演会に参加したことがある」という方からメールをいただいたことがある。昭恵さんは講演会で次のようなことを言っていたという。

「外遊で会う各国の首脳夫人たちは弁護士だったりキャリアのある女性ばかりで、自分に劣等感を感じていた」

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 メールには「昭恵さんは出たがりというより、各国の夫人みたいに良いことをしたい! 社会貢献をしてるところを見せたい!ってことじゃないかと思います」と書かれていた。

安倍首相主催の「桜を見る会」 ©︎文藝春秋

 お嬢様から政治家の妻になってファーストレディーとなったのはまったく悪いことではない。でも昭恵さんは自分が首相夫人でいいのかと思い悩むことがあったのだろう。

 だからこそ社会活動を懸命にやろうと考えたのかもしれない。それが過剰すぎて「私と出会った人は、みんな私に会えてよかったと思ってもらいたい」になったのかもしれない。

 タチが悪い。

 一見すると「私にできることなら協力してあげたい」という気持ちは美しいサービス精神に見える。しかし一歩間違えると肩書のバラマキ政策となる。

©︎JMPA

 しかもサービスされた相手によっては「なんでこんなに……?」と困惑する人もいるだろう。そして逆に肩書を利用しようと近づいてくる人間もいるだろう。森友学園問題とはなんだったのか。改ざん問題で犠牲になったのはどういう立場の人か。

 昭恵さんの「何かやらなきゃ」という精神は尊い。でもあの立場だとマズいことばかり。

トランプ大統領夫妻と安倍首相夫妻 ©︎JMPA

 とくにこの時期の神出鬼没と不特定接触は今後すぐにやめていただいたほうがいい。

 感染対策として昭恵さんをまず止めてほしいのである。