文春オンライン

読書にハマるロッテの選手たち 種市篤暉、安田尚憲の心に刺さった本は?

文春野球コラム Cリーグ2020

2020/05/11
note

佐々木朗希が最近読んでいる本は

 こうなると気になるのが入寮した時に「プロが教える筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典」(石井直方監修、荒川裕志著、ナツメ社)を持ち込んでいた令和の怪物・佐々木朗希投手の最近読んでいる本だ。

 佐々木朗は少し照れながら話し出した。「持ちこんだ本と同じ方の本ですが石井直方さんの『トレーニングをする前に読む本』(講談社)です。前の本もそうですが筋肉の性質や動き、しくみはしっかりと知っていて損はないと思っています。前回の本は読破しました。今まで知らなかった筋肉の事を知ってさらに興味が湧いてきたので買いました。自分でもウェートや体幹をしている時にどこの筋肉を動かしていて、その筋肉が体のどのような役割を担っているかとかを知りながら行うのと知らないで漠然と行うのとでは全然違うと思います」

 160キロを越える剛速球ばかり取り上げられがちのドラフト1位右腕だが、超がつくほどの理論派でもある。自分が理解して初めて行動に移すタイプ。だからこそ自分自身の身体のメカニズムはしっかりと知りたいという欲求が読書に駆り立てるのだ。

ADVERTISEMENT

 思えば子供のころから休みなく一年中、野球と向き合っていたプロ野球選手たちにとって、今ほど自分の時間を持てる時はないはずだ。自宅、寮で出来る範囲のトレーニングを行いながら、残りの時間を利用して様々な自分磨きをすることはとても意義深いはずだ。いざ、自粛が終わり選手たちが晴れてグラウンドに戻る時、新たな価値観、人生観が加わり、より魅力的な姿を見せることを期待したい。

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ)

◆ ◆ ◆

※「文春野球コラム Cリーグ2020」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/37631 でHITボタンを押してください。

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。

読書にハマるロッテの選手たち 種市篤暉、安田尚憲の心に刺さった本は?

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春野球をフォロー
文春野球学校開講!