「こんばんは、岡村隆史です。先週の岡村隆史のオールナイトニッポンで僕の発言によってたくさんの人たち、特に女性のみなさんに不快感を与えたことついて、まずは心から謝罪させていただきます。本当に申し訳ございませんでした」
4月30日に放送されたラジオ番組「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)。“不適切発言”で大炎上したナインティナインの岡村隆史(49)はこう謝罪した。
事の発端は、先週4月23日に放送された同ラジオ番組での岡村の発言だ。「コロナが明けたら美人さんが風俗嬢やります」と新型コロナウイルスによって生活苦になった女性が風俗店で勤務するという趣旨の発言をし、波紋を呼んだのだ。
この“不適切発言”に対し、岡村は冒頭のように番組開始から約30分に渡り謝罪を続けていた。そこで「やったなお前、やってもうたな。ナインティナインも緊急事態や」と突然スタジオに入ってきたのが相方の矢部浩之(48)だった。矢部の“公開説教”は1時間20分も続いたのだった。
「やっぱり今日は公開説教をしようと思ってね。正直この、コンビそれぞれあるけども、まあ、リスナーの方は感じてるでしょうけど、あんまりいい感じやないやん、ナインティナイン。こんなん言うことじゃないし、でもオレ、なんかええ機会だなと思って、今日来たんですよ」
放送の中では楽屋を別々の部屋にしていることも明かされたが、実際、ナインティナインのコンビ仲は完全に冷めきっていた。2人のあいだに決定的な溝が生まれたのは、2010年に岡村が体調不良により約5カ月の長期休養をした「パッカーン事件」以降だという。
矢部も“公開説教”の中で触れている。
「2010年にパッカーンして5カ月で帰ってきて、最初の収録して、岡村さんからメールがきたのよ。『すべて笑いに』って一行。いや、違うやろうと。俺、いまだに謝られてへんで」
岡村が精神的な理由から休業したのは、2010年7月からの約5カ月。岡村本人は復帰後、「(頭が)パッカーンってなった」と振り返っている。1996年から2018年まで続いた長寿番組「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)をはじめ、「ぐるぐるナインティナイン」「99プラス」(日本テレビ系)、そして「ナインティナインのオールナイトニッポン」と数多くの番組出演をこなす中で、岡村の疲労はピークに達していた。
テレビ局関係者が振り返る。
「2010年4月に公開した映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』のプロモーションもありましたが、特に大きかったのは、自分で演出やプロデュースも手掛けた一人舞台『二人前』のプレッシャーも大きかった。
『アタマがパッカーン』というのは独特の表現です。岡村さんは病名は明かしていないですが、彼自身が話していたのは、『常にパニックみたいな状態になっていた』ということでした。心の病気だと伺っています。岡村に『休みましょう』と休養を勧めたのは、他ならぬ相方の矢部でした。そうやってその年の11月27日放送の『めちゃイケ』まで、岡村は“ドクターストップ”していたわけです」
当時の番組スタッフが真相を打ち明ける。