8月7日開幕予定だった第99回全国高等学校野球選手権大会が台風5号の影響のため1日順延となり8日開幕となってしまった。
この時期、有り難い事にボチボチお仕事をいただけるようになったのだが、その仕事のため6月末辺りから7月にかけての地方大会をこれまでのように観戦することが出来なくなるという恐ろしい現実が待っていた。仕事とプライベートの両立は難しい。
しかしながら、台風5号の影響で仕事が一件キャンセルに、災い転じてではないが、8日の開会式を生で観る事ができた。僕にとっては恵みの雨となったわけだ。
さて、我が楽天イーグルスといえば怪我人続出で大変な事になっとりますが、全く悲観しとりません。だって現在もなお、首位争いのど真ん中で、選手の皆さんは歯を食いしばってこの窮地を乗りきろうとしております。こんな時こそ“Dパワー”発動を期待しながらファンは欲張らず、応援できる喜びを噛み締めればよいのです。
そしてそんな現状を救ってくれる選手の一人として挙げたいのが、安樂智大投手だ。今シーズンは彼のブレイクを期待していたファンも多いはず。開幕直前のケガで出遅れてしまい、ここまで5試合登板とまだまだ物足りないが故にここからの巻き返しに期待したい。そしてなんといっても母校の済美高校が四年ぶりに甲子園に帰ってきた事で当然刺激は受けているだろうし、実は本人自身が高校野球がむちゃくちゃ好きなのだ。
安樂智大の高校野球愛を感じた瞬間
昨年の秋の倉敷キャンプにお邪魔したときの事、たまたまインタビューする機会があり、話の流れで高校野球クイズを出し合う事になったのだが、安樂選手からの問題はこうだった。
「2008年、夏の甲子園決勝戦で大阪桐蔭の浅村選手は第一打席だけ違うメーカーのバットを使っていた。さてどこのメーカー?」
いや、知らんがな。
どんな問題やねん。
確か答えはSSKだった。
他にも「日南学園の寺原隼人投手のグラブのメーカーは?」「飯塚高校の辛島航投手のグラブのメーカーは?」
ほぼメーカークイズになっていたが、あの高校野球愛はきっとプロ野球界ナンバーワンだろう。そんなにも大好きな夏の選手権がはじまり、母校が自らが出場した時以来の甲子園なのだから、本人も燃えない訳がない。