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新型コロナ“第2波”はいつ来る? 歴史家・磯田道史が見通す「終息までのロードマップ」

『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』から教訓を読み解く

「第2波」の方が致死率は高かった

 さらに忘れてならないのは、スペイン風邪では、ウイルスの変異により、「第1波」より「第2波」「第3波」で致死率が高まったことだ。同じことが新型コロナでは起こらないとは断言できない。

〈スペイン風邪の「第1波(春の先触れ)」では、最初の流行であるため、広く多勢が感染したと考えられます。ただし、死者はほとんど出ていません。

 ところが、1918年10月頃からの「第2波(前流行)」では、26万人もの死者が出ました。ウイルスが変異して致死率が高まったのです。とくに11月から猛威を振るい、翌年1月に死者が集中しました。

 速水先生が集めた当時の新聞は、次のような惨状を伝えています。

「悪性感冒益猖獗す 余病を併発した患者の死亡率が急激に増加す 火葬場に於ては棺桶を積置きて」(『上毛新報』10月30日付)

「悪感冒の産む悲惨 下層階級は生活上に大打撃 救済機関設置の急務」(『高知新聞』11月16日付)

 今も同じ問題が起きています。

日本を襲ったスペイン・インフルエンザ

「入院は皆お断り 医者も看護婦も総倒れ 赤十字病院は眼科全滅」(『東京朝日新聞』2月3日付)

 医療崩壊は100年前もありました。

「悪性感冒で全村惨死」(『北海タイムス』1月30日付)

 これは、人口276人の会津地方吾妻村で200名以上が死亡したことを伝える記事です〉

出典:「文藝春秋」6月号

『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』を下敷きに、磯田氏が新型コロナの今後ありうるシナリオと“終息までのロードマップ”を描いた「続・感染症の日本史 第2波は必ず襲来する」の全文は、「文藝春秋」6月号および「文藝春秋digital」に掲載されている。

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