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2020/05/28

source : 文藝春秋

genre : ニュース, 社会

新たに見つけた“課金先”とは?

 1つは、パパ活にかかるお手当への節約意識だ。コロナの影響で資金繰りが悪化した取引先からの未払いが生じており、「パパ活で今までのような大盤振る舞いはできない」として、月に計150万円ほどだったのを計50万円ほどに抑えたいとする。

 もう1つは、生活の変化だ。現在は事務所をクローズして自宅で仕事をしており、4月の交際費はゼロ。大好きだった外食をせずに自炊し、外出も最小限の「ステイホーム」を続けている。そんな中、パパ活より夢中になっていることがあるという。

©iStock.com

「ソーシャルゲームです。コロナ以前はまったくやらなかったのに、外に出られなくなって一気にハマった。寝込んでいる間もゲームだけはしていて、3、4月はそれぞれ100万円ずつくらい課金しました」

 つまり、パパ活のお手当がゲームの課金に置き換わったのだ。今も唯一定期的に会っている25歳の女性も、緊急事態宣言で職場が休業になってゲームをするようになり、体の関係抜きで一緒に昼からゲームする日があるほどのめり込んでいる。

「供給が増えてめっちゃ安くなってますよ」

 他方、取引先兼斡旋者からは、次なる女性を勧められてもいるという。

「彼が言っていました。今、パパ活市場に流れてくる女の子が多いんだけど、供給が増えて需要が減っているからめっちゃ安くなってますよと。この子2万円ですよ、とか」

 愛美さんのようにバイトや仕事がなくなってパパ活を始める女性が増える一方、コロナ以前の雅之さんのような羽振りのいいパパが減っているため、お手当の相場が値崩れを起こしているというのだ。

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 だが、価値観が変わった雅之さんはあまり心惹かれないらしく、こう言って苦笑した。

「僕は女の子を追加する余裕はない。それに、パパ活は面倒くさい。もう手を広げるのはやめたいと思っています」

後編に続く

※雅之さん、愛美さんの名前は仮名です。

◆◆◆

「文藝春秋」1月号および「文藝春秋digital」では、「2020年の『パパ活女子』援助交際と何が違う?」と題し、パパ活当事者の男女の生々しい証言などを取材したルポを掲載している。記事からは、パパ活という曖昧な「流行語」が生み出した男女の関係が、そして援助交際など既存の言葉との違いが見えてくるはずだ。

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