女性が食事やデートに付き合う対価として、男性から金銭を受け取る「パパ活」。体の関係も含めて対面でないと成立しづらく、景気に左右されるこの活動に、新型コロナウイルスの影響が直撃している。
アフターコロナにパパ活はどうなっていくのか。揺らぐパパ活当事者の男女それぞれに今の率直な思いを聞いた。(全2回の2回目/前編から続く)
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「このご時世にお仕事があるのがありがたいな、と思いながら日々出社しています」
半年ぶりに耳にする優子さんの声は変わりなく穏やかで、言葉の選び方に品の良さが滲んでいた。
33歳、契約社員として一般事務の仕事に就く優子さんは、2年前から主に会社帰りにパパ活をしている。緊急事態宣言下でも彼女の「昼の仕事」はリモートワークに切り替えられず、ほぼいつもどおり出社を続けてきた。他方、「夜の活動」には変化が生じていた。
コロナ以前は“月30万円”稼いでいた
コロナ以前はデートクラブを通して月1~数回は男性から新規のオファーがあり、多い月だと継続した関係のパパを含め、お手当の総額は30万円ほどになっていた。ところが、新型コロナウイルスの脅威が日本で騒がれはじめてからの新規のパパは、2月はゼロ、3月は上旬に1人、4月はゼロとなってしまった。
継続した関係を持つパパたちも、今はそれぞれに足踏みの状況だ。
例えば40代既婚男性とは1回6万円のお手当で「大人の関係」ありのデートをしてきたが、男性の美容整形関係の仕事がコロナの余波で忙しくなり、会う余裕がないという。