女性が食事やデートに付き合う対価として、男性から金銭を受け取る「パパ活」。体の関係も含めて対面でないと成立しづらく、景気に左右されるこの活動に、新型コロナウイルスの影響が直撃している。

 アフターコロナにパパ活はどうなっていくのか。揺らぐパパ活当事者の男女それぞれに今の率直な思いを聞いた。(全2回の1回目/後編に続く

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「コロナでパパ活に対する意識はだいぶ変わりましたね」

 そう語りだしたのは、経営コンサルティング会社を経営する雅之さん(44)。6人の女性に月にして計150万円ほどのお手当を渡す「パパ」として、「文藝春秋」1月号および「文藝春秋 電子版」記事(「2020年の『パパ活女子』 援助交際と何が違う?」)に登場した独身男性だ。

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 前回取材から半年が経つが、当時の女性6人のうち、今も定期的に会っているのは1人だけ。パパ活アプリやデートクラブで知り合った4人はコロナに関係なく縁が切れたが、「外食・スパ・旅行要員」と位置づけていた20代女性については、「緊急事態宣言で外食しなくなったし、彼女がコロナをなめているのでしばらく会いたくなくて」と話す。

21歳の“清楚な女子大生”を紹介されたが……

 緊急事態宣言が出される以前は、パパ活を縮小しようとしていたわけではない。それまでとは違う出会いを求めて“斡旋者”に紹介を依頼した。

「パパ活サイトで女性たちに連絡しまくって他の男性やデートクラブに紹介するのを趣味にしている人がいるんです。彼の本業は、僕の取引先のサラリーマン。僕からのお礼はランチをおごるくらいですし、サイトでいい子を探すのはすごく大変なので助かりました」

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 その斡旋者が昨年末に紹介してきたのはあるグラビアアイドルで、公称は20代半ばだが本当は29歳。容姿は文句なしで月40万円を渡していたが、時間にルーズなのと「体の相性が合わなかった」ため3月で終了した。

 そのタイミングで次に紹介を受けたのが、都内の女子大に通う21歳の大学生・愛美さんだ。清楚な雰囲気で、韓国留学が夢だと話していた。