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コロナ禍でオファー激減……“月30万円稼ぐ”パパ活女子が漏らした本音「若い子には体を大事にしてほしい」

アフターコロナのパパ活 #2

2020/05/28

source : 文藝春秋

genre : ニュース, 社会

「パパ活は一歩間違えれば怖いもの」

 今はパパ活のお手当が入ってくるが、「もし来月休業と言われても困らないように」とローンの繰り上げ返済もせずそのまま貯金するほど、生活ぶりを変えないことに留意している。

 そんな彼女が今懸念するのは、コロナの影響でアルバイトがなくなったり実家からの仕送りが止まったりして、パパ活を始める学生がいることだ。実際、困窮した学生を含めパパ活を始める女性が増えているという関係者の話もあり、優子さんはこう語る。

「私は大学を卒業した後の話(ローン)ですが、今の学生さんは学校を続けられるかどうかなので深刻ですよね。学校は辞めない方がいいと思いますが、かといってパパ活は一歩間違えれば怖いもの。事件に巻き込まれる可能性があり、味をしめて経済観念が狂う恐れもあり、若い子には体を大事にしてほしいという思いもあります。ですので、困っている後輩たちに回せればと、パパ活でいただいたお金をわずかばかりですが大学に寄付しました」

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©iStock.com

今後は「流れに身を任せます」

 自身についても「せっかく時間ができたので、今はファイナンシャル・プランナーなど資格の勉強を癖づけるようにしています」と、パパ活に頼らない将来を見据える。

 東京でも新規感染者数が減ってきた5月下旬になり、激減していた男性からの連絡も少しずつ戻ってきた。優子さんは「流れに身を任せます」と待ちの構えだ。もっとも、体の関係を強く迫ってきたため連絡を断ったはずの70歳前後の男性からも、どさくさに紛れて「お元気ですか」とメッセージが届いた。

 高齢男性から「この先短いから」と無理にホテルに連れ込まれそうになった経験がある優子さんは、冗談っぽく言った。

「こういう方には身を任せられないので、何とお返事しようか悩んでいます」

※優子さんの名前は仮名です。

「文藝春秋」1月号および「文藝春秋 電子版」では、「2020年の『パパ活女子』援助交際と何が違う?」と題し、パパ活当事者の男女の生々しい証言などを取材したルポを掲載している。記事からは、パパ活という曖昧な「流行語」が生み出した男女の関係が、そして援助交際など既存の言葉との違いが見えてくるはずだ。

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援助交際と何が違う? 2020年の「パパ活女子」
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