「抗議なんてとんでもない。仕事がなくなってしまう。事実関係の問い合わせすらはばかられる…」
取引先の権力者である46歳男性に騙されて、性暴力を受けた契約社員の23歳女性。正社員になることが夢だった彼女に退職を決意させた「上司のありえない対応」とは? 2009年に起きた事件の顛末お届け。なおプライバシー保護の観点から本稿の登場人物はすべて仮名である。(全3回の2回目/最初から読む)
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「こっちへ来い!」彼女を襲った魔の手
「お疲れでしょうから、先に休んでください」
「いいから、隣に来いや」
A子さんは自分が巻き込まれた状況のヤバさから、彼氏にSOSのメール。しかし、夜中では返信はなかった。
「こっちへ来いって言ってるだろう!」
A子さんは手をつかまれ、倉田の股間をズボンの上からなで回させられた。
「やめてください…」
A子さんが手を振り解くと、倉田はA子さんの肩を押さえつけてソファに押し倒し、何度もキスを繰り返した。
A子さんは顔を左右に振り、必死に抵抗したが、倉田の手はA子さんの乳房をガッチリとらえ、服の上から何度も胸を揉んできた。
さらにキャミソールやブラジャーを脱がされ、倉田は露出した体を舐めてきた。
「イヤーッ!!」
A子さんが一瞬の隙を突いて立ち上がると、倉田はズボンごとA子さんの下着を引き下ろし、再び押し倒した。そして、あらわになったA子さんの陰部を舐め始めたのだ。
「やめてください!」
倉田は構うことなく、A子さんの両足を押し広げ、膣と肛門に何度も指を出し入れし始めた。