「リーチ・ツモ・ドラ1」を好評連載中のサイバー藤田社長が今回、対談するのは、EXILEのメンバーでLDHの社長でもあるHIROだ。大きな変化を遂げつつあるエンタメ業界。2人のトップが語り合ったのは――。

藤田 最初の出会いって、いつだったんですかね。もう付き合いも長くて、思い出せなくて。

HIRO 確か幻冬舎の見城(徹)さんか、エイベックスの松浦(勝人)さんの紹介だったような……。

藤田 うちの社員総会に三代目J SOUL BROTHERSが来てくれたことがありましたね。あの時は嬉しかったです。

ADVERTISEMENT

HIRO 『R.Y.U.S.E.I.』がレコード大賞を獲った時ですから、2014年前後でしょうか。その頃にはかなり仲良くしてもらっていました。

藤田 あと、16年にABEMAが始まる時も全面的に協力してくれたのは、物凄く嬉しかったです。

HIRO 僕は藤田さんを尊敬していたので、「自分たちで良ければ何でもやります!」という感じで、ABEMAにフルベットという気持ちでした(笑)。

LDH本社で行われた2人の対談は大盛り上がりだった ©文藝春秋

藤田 当時、立ち上げたばかりのABEMAはネットメディアということもあってまだ信用がなくて、大物アーティストになかなか出演してもらえなかったんです。だから、本当に有難かった。オフィスの壁に「LDHに感謝を忘れない」って彫ろうとみんなに言ったくらいで。

「コース料理の2品目くらいからもうテキーラが…」

HIRO LDHには「誰かを喜ばせるために全力を尽くす」という文化が根付いていて。それに、普段からLDHの食事会に藤田さんをお誘いするのを楽しみにしていますから。

藤田 みんな凄い飲むので(笑)。HIROさんも今でこそ「明日は子どもの保育園の送りがありますから」と抑えているけれど、10年以上前はコース料理の2品目くらいからもうテキーラが始まっていました。「この前のドーム凄かったらしいじゃん」「ありがとうございます! (お酒)頂きます!」みたいな感じで。誰かが褒められたら飲む。そんな感じでお互い褒めあうからポジティブな空気が漂って楽しいんですよ。二次会、三次会と続くから「覚悟」もいるけど。

HIRO ワハハ。藤田さんは僕らみたいにワーッと話すタイプじゃないから、先に盛り上げないとって。

藤田 人生で酔っ払った飲み会のトップ5のうち、3つはLDHとの会食。秘書も分かっていてLDHとの会食があると、次の日の午前中は予定を入れないです。

HIRO 楽しんでもらえているようで嬉しいです!

藤田 僕は昔からヒップホップ界隈に友人が多いんですが、LDHは常に関心の的になってました。多くのアーティストが「HIROさんみたいに会社を立ち上げたい」と口にしていたし、アーティスト出身の経営者として憧れの対象ですよね。

HIRO それは嬉しいです。(スタッフの方を向いて)テキーラ持ってきて!

藤田 褒めるとすぐ飲む(笑)。けど、ホントにエンタメ業界の大きな成功例ですし、経営的な面でも刺激を色々受けています。

 現在配信中の「週刊文春 電子版」および4月17日(木)発売の「週刊文春」では経営術や若い世代をどう捉えているかなどHIRO氏と藤田氏が語り合う対談の内容を全文公開している。

文春リークス

あなたの目の前で起きた事件を募集!

情報を提供する
次のページ 写真ページはこちら