「今はマスクをしていない方が不自然な世の中なので、シミ取りのレーザーなどのダウンタイム(肌の回復までの期間)もマスクでカバーできますし、在宅の女性も増えているので、とても需要があってスタッフが足りないほどだそうです。言われてみたら確かにいい機会だなと思いました」
パパ活には濃厚接触がつきものだが……
旅行するなど最も親しい関係を持ってきた40代会社員の既婚男性とも、現在は距離を置かざるを得ない。
「家族でご実家に帰省してリモートでお仕事をされているそうです。1ヶ月ほど前に『落ち着いたらまた会いましょう』とLINEしました。在宅でのLINEはヒヤヒヤするでしょうから、それ以上の連絡は控えています。こちらが空気を読めるというのも、その方にとっては大事な要素だと思うんですよね」
コロナで生活が激変した人が多いことに加え、濃厚接触がつきもののパパ活にはウイルスの感染リスクがある。そのため活動を控える男性も少なくないが、優子さん自身は「いつもと変わりない日常を送っているので自然と(感染への)恐怖感はなくなった」という。
5月になって舞い込んだ“新規のオファー”
5月になって久々に新規のオファーが舞い込み、高級ホテルのレストランで顔合わせをした。優子さんと同じく在宅勤務にならない業種の、50代の既婚男性だった。登録するデートクラブではLINEを使ったオンラインデートというシステムがコロナ禍で新設されたが、男性が「そういうのは苦手なので直接会いたい」と言い、優子さんが快諾したのだ。
「以前は夜のお店で出会った20代女性のパパをしていたそうです。女性はダブルワークをしながら国家公務員を目指していたらしく、仕事を辞めて勉強に専念できるようその方が経済的援助をして、3年がかりで夢を掴んだとしみじみお話ししてくださいました。援助することで体だけでなく心の充実感があったそうで、私にも『夢はないのか』とすごく聞かれました。探している最中ですとお伝えしましたが……」
実は優子さん、東京六大学の1つを卒業後、司法書士を目指していたが、28歳で断念した経歴を持つ。学生ローンが100万円近く残ったため2021年まで返済が続く。