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2020/06/19

放送期間中にあった心に響く、妙に熱い出来事

 放送が始まると反響は想像以上。ベイスターズや中継への熱いメッセージは、連日1万通前後も寄せていただきました。激励や中には「選手がけがをした場面を見せるな」などのお叱り、私がエキサイトすると声が裏返ること(ここは、反省しています)や涙で言葉が詰まる瀬村アナウンサーへの暖かい思いやりまで。

赤井祐紀(中)と瀬村奈月(右)と筆者 ©吉井祥博

 およそ1か月半の放送期間には、心に響く、妙に熱い出来事が沢山ありました。

・#tvk_DBの輪:6月3日放送の「2016年三浦大輔投手引退試合」ではツイート数が最多の18000近くを記録。#tvk_DBが話題の目安、トレンドキーワードで全国1位に。身に余る光栄、感謝で一杯です。「神奈川ローカルの番組が全国1位なんて……」と多くの方が驚きました。もちろん引退から3年8か月経っても変わらずファンの目を真っ赤にしてしまう三浦さんの『心を動かす力』、三浦さんから番組に直接いただいたメッセージと、永遠番長あっての放送回。対して、野球を愛する人達の中にも「何かを伝えたい」「語り合いたい」という思いが何時までも溢れる夜でした。

 他の放送日でも、度々トレンドワード上位に登場。多くの選手、コーチ自身やスタッフからも放送中直接メッセージをいただき、反映できました。今の時代、丁寧に向き合う難しさも秘めたSNSが番組を育て元気を与えてくれたのです。

・須田幸太さんユニフォームプレゼント:5月19日放送「筒香キャプテン5年ぶりサード出場7打点」の回、ゲストの須田幸太さんが提供してくださった「サイン入りユニフォーム」プレゼントには2100通の応募がありました。当選した方は並大抵の運ではありません。応募者の男女や年代には偏りがなく、ファン層の幅広さを目の当たりにしました。

・おうち観戦の進化:テレビの前に美味しいものを揃えての観戦。「自宅みかん氷」「在宅ヤスアキジャンプ」など日を追うごとに見ている人達の楽しみ方が進化しました。これから無観客で始まるペナントレースでも大きな戦力です。

・スポーツ紙との連動:事前に打ち合わせをしたわけではありません。サンケイスポーツをはじめ日刊スポーツなどでも、放送に合わせて当時の紙面を投稿していただき、喜びを反芻できました。

・ファンの笑顔のためなら何でも:「今だから、筒香選手の打席はじっくり見せよう」「三浦さんの応援歌の歌詞を画面に出そう」「2017年8月広島戦の3夜連続サヨナラ勝ちは全部、翌年再びあった3者連続HRまで楽しんで欲しい」「1998年のセリーグ優勝ビールかけを少しでもお届けしたい」など、ファンの心を揺さぶるアイディアが湧き上がれば、ほぼ採用。プレイバック中継13連勝で球団新記録と浮かれると、他球団のファンまでもが呆れながら受け入れてくれました。

 混沌として散らかったプレイバック中継でしたが、野球を待ち望む方達が毎回楽しみにし、言葉を寄せてくださったことで、想像をはるかに超えるエネルギーが生まれました。本当に、本当にありがとうございます。

放送中書き起こしたツイート(151枚) ©吉井祥博

 何より、これからが勝負。すでに「無観客の練習試合中継が物足りない」というメッセージをいただき、厳しい放送を覚悟しています。

 幸い私達はシーズン開幕前に、野球を愛する人達の思いや表情を心に刻み、実況をしながら思い浮かべることができます。目の前の野球へと夢中になりながら「試合の再放送を湧き上がる歓喜の時間にできた」経験を生かして、きっと、特別なシーズンならではの中継をお届けします。

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