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「走ったー!」「セカンドー!」プロ野球選手の“質の高い声”って何だろう?

文春野球コラム ペナントレース2020

2020/06/24
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無観客だからこそ注目したいプロの『質の高い声』

 そんな芸当を当たり前のようにやってのけるのがプロ野球球団です。「ショートかレフトどっちが捕るねん……!」みたいなフライを43歳の福留選手がめちゃくちゃデカイ声でアピールして捕球して落球や激突を避けるシーンとか。梅野選手の捕り損ねたワンバウンド投球がどこに転がったかをベンチから声で教えて走者のスタートを遅らせたりとか。声で結果を変えているシーンはけっこうあるんです。

 無観客ではじまった今シーズンはそんな様子をテレビ越しに感じられると思います。普段はすずしい顔の選手たちが、なにかプレーが起きたときや不測の事態が発生したときに、球場にひびき渡るほどの声量で『質の高い声』を張り上げる。それに影響されたコンマ何秒でプレーの結果が変わり、勝敗まで左右することも少なくありません。

 打つか抑えられるか、捕るか落とすか。たった1プレーで人生が変わる瞬間に全神経を注いでいる選手の『質の高い声』に注目してみてください。ピックアップされる機会がすくないソコに、最高峰の舞台たるゆえんが詰まってます。

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 アマチュア野球チームにとっては最高の教材になると思いますし、「声出し」に疑問や悩みを抱えている野球少年少女にとっては、いい刺激になることでしょう。

 無観客開催限定の楽しみ方として、ご検討ください。

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