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「日本ファースト」は極右? 問題

 AI騒動はさておき、毎日新聞の報道でわかったのは東京都に新しいブラックボックス(謎の政策決定装置)がやっぱり誕生していたらしいことだ。「新・都議会のドン」小池百合子。

ラグビーボールと小池都知事 ©杉山拓也/文藝春秋

 そんな小池知事、今度はこの人に乗ってきた。

「『小池知事=マクロン氏』?」(朝日新聞夕刊 8月7日)

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 小池氏は、39歳の若さでフランス大統領になったエマニュエル・マクロン氏をとりあげ「私と全く同じ」と繰り返しているという。「既成政党への不満を背景に、有権者の支持を集めて選挙で躍進した構図が重なるということがその根拠」。自分で言い広めているのがなんとも小池イズム。

 今月は、小池氏と行動を共にする若狭勝衆院議員が「日本ファーストの会」という政治団体を設立していたことが発表された。

マクロンに準えているという小池都知事 ©三宅史郎/文藝春秋

 このネーミングに対しては次の記事も。

「『日本ファースト』は極右? 若狭氏 ネット炎上にピリピリ 排外主義を連想『最悪の名前』」(東京新聞 8月9日)

《世界に目を向けると、ファーストという言葉は排外主義と結びついている》

 しかも背後には東京都知事がいる。

 そういえばフランスには大統領選でマクロン氏と戦った極右「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ル・ペンという党首がいた。

「小池=マクロン」説どころか、「小池=ル・ペン」説が海外で流れないか心配です。