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どこか諦めているようなパンダ
パンダのことは好きというより、尊敬しています。
人間とは真逆のメンタルは憧れでしかない。
例えば、パンダは木登りは得意でも下りるのが苦手。かなりの確率で、途中でドテッと落ちてしまう。
その落ち方が「もういいや、落ちちゃえ!」って感じで、どこか諦めているように見えるんです。
こうした“なるようになるさ”みたいな気の持ちようを、僕は勝手に“パンダメンタル”と呼んでいます。
パンダの気持ちでいれば、イラッとしない。その所作を真似するだけでも気分がよくなるから不思議です。
くちゃくちゃと音を立てながら笹を食べるように、僕も棒切れのようなもので真似してやってみる。
四つ足で不恰好に走ってみる。僕はできることならパンダになりたい。
パンダになって自由に生きられたら最高です。
◆小澤さんのパンダ愛が詰まった写真集
小澤千一朗(おざわ せんいちろう)さん
ライター・編集者。スケートボードマガジン『Sb Skateboard Journal』を定期刊行。近著ADVENTURE WORLD PANDAS ハロー 彩浜とパンダファミリー』など、パンダの写真集やDVDも手がけている。
写真=Kenji Nakata、Masaru Tatsuki
記事提供:CREA WEB