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「トランプは未熟な指導者」マティス前国防長官は“怒りの声明文”で何を語ったか?

1年半の沈黙を破った“トランプ批判”

「この危機を乗り越えなければなりません」

 声明文の中でもう一つ言及されているのは、ノルマンディー上陸作戦の際の司令部から兵士たちへ発せられた激励だ。

〈第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦に際して、司令部は兵士たちに対して「われわれを打ち破るためのナチス党のスローガンは、分断し征服せよだ」と伝えました。それに対するアメリカの答えは、「団結すれば、そこに力が生まれる」でした〉

「最悪の記念撮影」と批判された ©共同通信社

 これを受けてマティス氏は、読者に対して力強く次のように呼びかけた。

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〈今は私たちが政治家より優れていると信じ、あの頃と同じ団結をもって、この危機を乗り越えなければなりません〉

 元海兵隊大将のマティス氏は生涯独身で、休日は戦史の研究と読書をして過ごしてきた。付いた渾名は「戦う修行僧」。自宅は蔵書で埋め尽くされているという。声明文には、リンカーンの演説からの引用もある。

 声明文のタイトルは、「アメリカは、団結することでその力を発揮できる」。トランプ政権以降の分断の時代に警鐘を鳴らす全文は、「マティス前国防長官『トランプはアメリカの脅威だ』」と題して、「文藝春秋」8月号及び「文藝春秋 電子版」に掲載されている。

出典:「文藝春秋」8月号

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マティス<前国防長官>「トランプはアメリカの脅威だ」
「トランプは未熟な指導者」マティス前国防長官は“怒りの声明文”で何を語ったか?

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