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中堅職員反発も「本部の仕事を3割減らせ」…三井住友FG・太田社長が取り組む行内改革

3月期決算の最終利益では初の“メガ首位”に

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常務時代の「居眠り伝説」を直撃したところ……

 太田氏が「要らない仕事」として、もう一つ例に挙げるのは「会議」だ。実際、太田氏自身、社長への就任が決まった際、常務時代に幹部が集まる会議で堂々と居眠りをしていた過去が報じられている。

〈三井住友のある中堅幹部は、太田氏に対して「胆を冷やしたことがある」と明かす。太田氏が常務時代に開かれた一部役員と本店部長達との昼食会。上役の役員が熱弁をふるっている隣で、太田氏は腕組みをしながら堂々と居眠りしていたという。〉(ロイター通信 2018年12月14日付)

 この「居眠り伝説」について尋ねてみたところ、豪快に笑って頷いてみせた。

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「実話です(笑)。つまらないし、眠かったから寝てしまった。でも若い人と話す時は寝ませんよ。面白いし、ためになるから。10年ほど前から、僕は『会議資料の右肩に枠を作って、そこに資料を作るのにいくらかかったか書け』と言っているんです。3人が3日かけて作ったとする。年間所得から時給を割り出して計算してみろ、と。『この資料の作成に58000円かかりました』と分かれば、形ばかりの資料を作ることがいかに無意味か分かるでしょう。こう言っても実際に計算してくる人間はいませんが(笑)」

©getty

 経費率の削減をはじめ、ドラスティックな行内改革に挑み続ける太田氏。その背景にあるのは、国内市場が頭打ちになり、他業種から銀行業務への進出も相次ぐ中、「このままでは銀行は淘汰されてしまう」という強い危機感だ。

「文藝春秋」8月号ならびに「文藝春秋 電子版」に掲載した太田氏のインタビュー「『貸し渋り』など絶対にしない」では、コロナ禍でメガバンクが果たすべき役割や、投資で大きな損害を出した若い頃の大失敗、グループ会社の新社長に37歳の行員を抜擢した経緯、デジタル化で変貌を遂げる銀行業の在り方などについても語っている。

出典:「文藝春秋」8月号

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