大久保容疑者は電子マンガ「お看取りマンガ~『延命処置どうしますか?』と医者に聞かれる前に読む本」も出版している。前述の府警関係者が語る。
「『お看取りマンガ』は主人公の医師が患者家族に対し、どんな延命治療方法があるのかを説明する約30ページほどの漫画です。このほかにも大久保容疑者は、尊厳死や延命治療の是非をテーマにした電子書籍を刊行したり、ブログを書いていたりしていたようです。また、Twitterへも同様の投稿をしている」
《やっぱりオレはドクターキリコになりたい》
大久保容疑者とみられるTwitterアカウントのフォロワーは約1万5000人。投稿では頻繁に「ドクターキリコ」について触れていた。ドクターキリコとは手塚治虫の漫画「ブラックジャック」に登場する、“死神の化身”の異名を持つ銀髪の医師だ。作中で、ドクター・キリコは死に直面した患者を、法律に触れない方法で安楽死させていく。
《やっぱりオレはドクターキリコになりたい。というか世の中のニーズってそっちなんじゃないのかなあ》(2013年4月10日)
《刑法の本とかをかじったが、自殺幇助がなんで罪になるのかがよくわからん》(2013年12月30日)
《俺がもし開業するなら、ドクターキリコしかないなといつも思う。自殺幇助になるかもしれんが、立件されないだけのムダな知恵はある》(2014年1月17日 Twitterより)
逮捕前日の意味深なツイート
大久保容疑者は逮捕される当日にも意味深なTwitterを更新している。
《塀のなかで受験勉強でもして東大生になればリセットされるかなあ》(2020年7月23日)
京都府警では逮捕した2人の医師を取り調べている。
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