Twitterでは《ナイチンゲールと誕生日一緒なんだけど、だーれも祝ってくれない。》と発言する大久保容疑者だが、患者や病院経営に関するツイートは常軌を逸している。
「精神科の個室にコロナ患者を入れるのが最適解」とツイート
《「帰りたい」(家なんかない)「妻を呼べ」(とっくに死んでいる)「通帳よこせ」(ただの生保)とかいう不穏爺さん。「もうすぐおむかえくるからね(あの世から)ニチャア》(4月5日投稿)
《精神科の個室にコロナ患者を入れるのが最適解かもな 大学では》(6月27日の投稿)
Twitterで大久保容疑者とやりとりしていたという人物がその印象を明かす。
「大久保容疑者は高齢者の命をつなぐための延命治療に否定的で、その考えには同意できたのでフォローしていました。いつだったか、《延命治療は一切しない。食べられなくなったら食べないで、ただ静かに死ねる施設を作りたい》といった内容をツイートしていた。本気がどうかわかりませんが、働く人も探し、《場所は確保した》と仰っていたので興味本位で場所を聞いたところ、《東北です》と言っていました。極端ではありますが、思想のある医師だなという印象でした。ただ最近は老人を憎んでいるかのようなツイートも増え、心が沈んでいるのかなと思っていました」
報道を受け、会見を開いた大久保氏の妻
大久保容疑者はなぜ嘱託殺人に手を染めてしまったのだろか。7月24日、妻である三代氏は大久保氏の経営するクリニックで会見を開いた。
「(名取市のクリニックは)終末期の人のリラクゼーションのためのホスピスをつくるつもりでいたけど、人が集まらなかった。京都の方かはわからないが、遠方に住むALSの方から相談を受けて、ここ(クリニック)の下に住んでもらいたいみたいな話はした。2月には塩釜の保健所に重度訪問介護施設の申請をしていた。
彼は『死にたい』とよく口にしていました。結婚1年目には鬱っぽい症状がでていた。特に(毎年)2月頃に気持ちが落ち、4月には手すりで首を吊ろうとすることもありました。死にたい気持ちと戦っていたから、(京都のALS患者女性に)共感したんじゃないか。
2016年にアスペルガーの診断を受けたが、空気が読めず、記憶が飛んだりして、子供のころから対人関係が上手くいかないことが多く、悩んでいた。厚労省に勤めていたときも、『課長補佐なのに部下に仕事をふれない。こんな俺に出世はない』と言っていた。
ただ現在、夫は勤務医としても働いていて月収100万円はあったし、私の選挙活動にもお金は使っていない。夫の趣味も鉄道を撮ることとアニメを観るくらいのことだったので、お金には困っていませんでした」
捜査関係者によると「大久保容疑者と患者女性とのSNSでのやりとりが始まったのは一昨年の年末ごろ」だという。
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