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“絶賛売り出し中”ロッテ・和田康士朗のライバルはJリーガー 中学時代のクラスメイトとの切磋琢磨

文春野球コラム ペナントレース2020

2020/08/23
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部屋に大事に置いている1枚のサイン色紙

「彼にはすぐに自分から報告をしました。『本当に? お互い頑張ろうな』と言ってくれた」と和田。入寮の時に山積みの荷物が運ばれ、一番最初に取り出したのが色紙だった。そこには松本のサインと共に「野球頑張れ!」というメッセージが書かれていた。嬉しそうに手にすると机の上の目立つところに置いた。年末に中学校時代の友達たちと集まった際に色紙とサインペンを持って行き「なにかエールを書いてくれ」とお願いをして書いてもらったものだ。大事な1枚となった。一軍で活躍する今も寮の自室の机の上に大事に置かれている。

 和田は8月16日のファイターズ戦(ZOZOマリンスタジアム)にて1番センターでプロ初スタメンに名を連ねると3安打3盗塁3得点の大活躍を見せ、ヒーローとなった。試合後に松本から連絡が入ったと後日、和田は嬉しそうに教えてくれた。

「試合を見てくれていたらしいです。野球の試合を最初から最後まで見たのは初めてと言っていました。広島にいてもカープの試合すら1試合丸ごとは見たことがなかったらしいです。『オマエ、凄いなあ』と言われて嬉しかったですね」

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 松本とは和田はプロ入り後、会っていない。それでも電話やメールなどで細かくやり取りを続け近況を伝え合っている。新しい挑戦をする松本と現在、チャンスを掴もうと必死の和田。まだまだ若い2人。この先、若者たちにどのようなドラマが待っているのだろうか。違う世界で切磋琢磨し、さらなる高みを目指して欲しい。

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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