1ページ目から読む
2/3ページ目
果たして皇后は皇室入りされてお幸せだったのだろうか──。
だが、それは杞憂に過ぎなかった。皇后は、陛下と愛子さまというご家族で人生を歩まれたことが、本当に幸せなのだと近親者は語る。
それは国民との関係においても同じだという。
だが多くの公務を果たされる事だけが国民の手本になるとは思わない。皇后の責務を背負われながら、着実に、人びとと心の通うご活動をなさる姿から国民が何かを感じとれれば、それでいいのだと思う。
皇后としての新たなご決意は、皇族への道の始まりを迎えた時と同じイエローのドレスを選ばれたことからも感じ取れるようだった。皇后としての新たな始まりが、人生の再出発を予感させている。
皇太子妃時代に続いた批判を乗り越えて
雅子さまは11月10日の「祝賀御列の儀」のパレードでは涙を浮かべられた。沿道に12万人近くの人たちが集まってくれたことに対する感謝のお気持ちだったという。
皇太子妃時代に続いた批判から、「自分は人気がない」と雅子さまは、思われていらっしゃったが、今ではそのため沿道で前夜から並んで待ってくれている人たちの姿を目にするたびに素直に有難いと感じられるのだという。
「雅子さまが涙を見せられることに心配などありません。元々、涙もろくて感激しやすいご性格なのです。学生時代も『また泣いてる』とからかわれることもあったほどでした」(田園調布雙葉学園の同級生)