「(国会議員の)任期中に妊娠なんていかがなものか」「公人としての自覚がない」「職務放棄か」。先ごろ妊娠を公表した鈴木貴子のもとには、こうした気が滅入るような批判が寄せられたという。(注1)
マタハラ、産休、育休……、世間一般と同様に、国会議員もこれらの問題に直面しているが、今週の文春には、この領域でたびたび話題となる議員が登場する。金子めぐみの対談「政治家ママもつらい」である。
因縁の対談、その切り出しの言葉
ふるっているのが、公用車での議員会館地下の保育所への送り迎えが問題になった際に、それを批判したジャーナリスト・猪熊弘子が対談相手ということだ。
ことの発端となった週刊新潮7月6日号掲載の「美人代議士『金子恵美』総務政務官が公用車で保育園」に猪熊は、「金子さんは国会議員、雲上人の特権を使っていて、羨ましい限りです」とコメントを寄せている。
そんな二人の対面だが、開始早々に猪熊は「こうしてお会いするのは初めてですが、私は金子さんに謝りたいことがあったんです」と切り出す。というのも、猪熊の批判は、くだんの送迎が総務省の公用車運用ルールに反しているとの新潮側の誤認に乗せられてのものであったからだ。
結果、文春が手打ちの場となり、「いえいえ」と水に流す金子の貫禄を見ることになる。