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No Pain,No Gain. 痛みなくして成長なし

 全体を指揮するトレーニングコーチ、怪我防止、リハビリなどをメインとするアスレチック担当、トレーナースタッフに理学療法士、栄養士などとコンディショニンググループを形成し、連携しながら練習メニューを日々、考える。

「マリーンズの選手たちは素晴らしい。知識もあるし、意識も高い。ウェイトの重要性もしっかりと理解をしながら取り組んでくれているので、とてもやりやすい」と鈴木さんはトレーニングに精を出す選手たちを見つめながら胸を張る。

 筋力、筋量アップを目指すオフやキャンプ中とは違い、シーズン中はどちらかというと維持と筋肉の状態をよくすることをメインにする。だから負荷や回数を減らしたり、新しいエクササイズを取り入れるなどの工夫をする。

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 頭が下がるのは激戦の連続の中、選手たちはしっかりとウェイトルームに顔を出しマシンと向き合ってくれていること。その中で鈴木さんはさらにやる気を促すように声をかけていく。

「No Pain,No Gain. 痛みなくして成長なし。筋肉痛は最辛の痛み」が口癖。マリーンズ総アベンジャーズ化を目指し日々、工夫をこらしファンのために、千葉の平和のために戦場で戦う戦士たちの背中を押し、声をかける。筋肉痛は最辛の痛み。辛く苦しいペナントレースは、まだ折り返したばかりだ。しかし歯を食いしばり苦しみ抜いた先に最高の日々が待っている。マリーンズはNo Pain,No Gainの精神で突き進む。

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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