「インターネットで言えない話」。このコンセプトがTwitterを中心にじわじわと拡散し、いま文芸同人誌「悪友」が局所的な人気をあつめている。

『浪費図鑑』出版記念トークイベント「浪費女の夏〜本当にあった怖い話」(渋谷・東京カルチャーカルチャー)の後半では、韓国男性グループEXOとホストにの“沼”に落ちた女性ゲスト2人を迎えて、赤裸々な“浪費”エピソードが次々と繰り広げられていった……。

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ひらりさ:今日は「隣のあの子の浪費についてもっと知りたい!」という声に応えて、『浪費図鑑』で自分の浪費についてつづってくださった二人をゲストにお呼びしました。まずは、「EXOで浪費する女」を寄稿してくださったジャッカロープさんです。

ジャッカロープ:こんにちは。韓国の男性グループEXO(エクソ)にハマり、カイくんというメンバーの沼に落ちて3年経ったジャッカロープと申します。

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もぐもぐ:沼に落ちて3年……。オタクの間では普通に言ってるけど、こうやって聞くとすごい自己紹介だ。

ジャッカロープ:今日はコンサートでの愛用グッズを持ってきました。韓国語でメンバーの名前を書いたうちわとか、公式のペンライトとか。

ユッケ:この「88」というのは……?

 

ジャッカロープ:カイくんの公式ナンバーなんです。EXOにはいわゆるメンバーカラーはないんですけど、メンバーそれぞれのナンバーがあって。カイくんはHIPHOPが好きな子で、HIPHOPのイニシャル「HH」を数字に直すと「88」だから、という理由で「88」を自分のナンバーにしているんです。

ひらりさ:すごいこだわりだ! ジャッカロープさんは元々女子アイドルファンですよね? どうしてEXOのカイくんに落ちたのでしょうか。

ジャッカロープ: 昔から「少女時代」とか好きだったんですよ。それで社会人になった時に、K-POPアイドルグループを多数擁するSMエンタテインメントという事務所主催の合同コンサート「SMTOWN」を観に行ったんですね。当初は少女時代やf(x)という女の子グループが目当てだったんですけど、そこで初めてEXOを見て。東京ドームで、カイくんがソロダンスを踊りました。そのパフォーマンスが本当にすごくて……「怖い」と思ったんです。

もぐもぐ:怖かったんですか?

ジャッカロープ:カイくんはもともとEXOのセンターとして売り出されていたメンバーで。ダンスがちょっと神がかってるくらいの実力なんです。ちょっと憑依している感じすらする。「こんな人いるんだ」って戦慄が走りました。

ひらりさ:ジャッカロープさんと私は前から知り合いでして、ジャッカロープさんが延々とカイくんの話をしているので、私も一度ファンクラブに入ってました(笑)。カイくんのパフォーマンスもすごいですし、EXOの振り付けと楽曲、本当にいいんですよね。「Wolf」とかすごいかっこいいですよ。

ジャッカロープ:一番上の2階天井席に座っていたのですが、カイの姿は不思議とはっきり見えました。コンサートが終わった翌日から、次のコンサートのチケットを探すようになって、気づいたら日本中でコンサートに行って、さらに海外にまで飛び出すようになりました。

ユッケ:書籍では、念のため同じコンサートのチケットを2枚取ってアメリカに行った話がありましたね……。

ジャッカロープ:逆に、チケットを持たないで海外に行ったこともありますよ。

かん:えーっ! 

ユッケ:渡航先で、チケットを譲ってくださる方を探したってことですか?

ジャッカロープ:そうですね。「とりあえず行けば、チケットは手に入るんじゃないか」という謎の確信があって(笑)。あとは、現地でチケットをもらう約束をしてから行く場合もあります。「ジャカルタの会場付近で、手渡しでお願いします」みたいな……。

もぐもぐ:「ジャカルタ手渡し」の力強さ、すごい。

ひらりさ:この間Twitterで「『都内手渡し』と言った時に町田や多摩センターを指定するのは非常識なのか?」なんて議論が話題になってましたが、それどころじゃないですね。

もぐもぐ:海外での手渡しでも、やりとりしてるのは日本人ですか? 

ジャッカロープ:ジャカルタの時は、ジャカルタの女の子からチケットを2枚セットで売ってもらう予定の日本人の女の子からさらにチケットを譲ってもらう、という流れでした。

ひらりさ:なんか……「密売」っぽさがあるな。

ジャッカロープ:全部口約束……というか、TwitterのDMでしかやりとりしていないので、本当に入れるかどうかは、行かないとわからない。