「『本格保守』を掲げて、自民党保守派(タカ派)の期待を一身に背負っていた安倍前首相と異なり、菅首相は保守主義へのこだわりはほとんどないはずです。国民世論の動向によっては、小泉純一郎政権が女性天皇・女系天皇容認に一時傾いたように、菅政権が容認に舵を切る可能性はゼロではないでしょう」(同前)
安倍政権は2016年7月13日にNHKが当時天皇だった上皇陛下の「生前退位」のご意向を報じるまでは、このご意向を喫緊の課題とは受け止めていなかったとされる。そして、このご意向は秋篠宮さまによるNHKへのリークだったと菅氏は考えているようだというのが宮内庁内では定説だ。安倍政権で官房長官を務め、番頭格だった菅首相が秋篠宮さまに不信感を抱いているという説も宮内庁内では根強くささやかれている。
秋篠宮さまの「政治的発言」に対する不快感が……
宮内庁関係者が語る。
「秋篠宮さまは2018年11月の誕生日会見でお代替わりに伴う大嘗祭について、公的な予算が支出されることに疑問を呈されましたが、菅官房長官(当時)はこの点について記者会見で聞かれると、『大嘗祭の費用のあり方は、これまでも宮内庁から秋篠宮殿下にご説明はしていると承知している。改めて何らかの対応をすることは考えていない』と述べています。その表情には、政治的発言は控えるべき皇族というお立場にありながら、政府の決定に異を唱えられたことに対する不快感のようなものがにじんでいるように感じられました。
眞子さまの結婚スクープも知らされていなかった
菅官房長官(同)は、秋篠宮家の長女・眞子さまが小室圭さんとのご婚約に向けて水面下で準備を進められていた事実をNHKが2017年5月16日の夜にスクープした際も、翌17日の記者会見で『報道は承知しているが、宮内庁からは正式発表ではないと報告を受けている。現段階では静かに報告を待ちたい』と述べています。
NHK報道は完全に寝耳に水だったようで、この際も政府の中枢にある自分が、宮内庁から何も知らされていなかったことに不快感を抱いていたと(宮内)庁内では言われています。もしかしたら、あり得ないことですが、これも秋篠宮さまのリークではないかと疑っていた可能性すらあります」