9月28日から学習院の“対面授業”再開へ
「学習院大学では、9月28日以降の2学期の授業について、オンライン授業の原則は維持しながらも、『対面授業の機会を可能な限り担保していきたい』との考えから、学内の施設設備を利用しなければ行うことが難しいと判断したものについては対面授業で行われることになりました。天皇・皇后両陛下の長女・愛子さまが履修されている授業が、この対象になっているかどうかはお聞きしていませんが、いよいよ愛子さまのキャンパスライフが本格化する兆しが見えてきました」
ガラリと一変した「愛子さまを取り巻く政治的環境」
宮内庁OBは、こう語る。もちろん学習院大学の方針は、新型コロナウイルスの感染状況によっては変更になることもあるだろう。ただ、安倍晋三前首相が退陣し、菅義偉政権が9月16日に誕生したことで、愛子さまを取り巻く政治的環境も、大きく変化する兆しもどうやら見え始めているようだ。政府関係者が言葉を継ぐ。
「菅政権誕生最大の立役者である自民党の二階俊博幹事長は2016年8月25日のBS朝日の番組収録で、女性天皇について『国民には違和感はないと思う』と述べ、容認する考えを示しています。2019年11月26日の記者会見でも、女性天皇や母方が天皇の血筋を引く女系天皇への見解を問われ、『男女平等、民主主義の社会を念頭に考えていけば、おのずから結論は出ると思う』と語っています。つまり二階氏は女性天皇・女系天皇容認派なのです。
菅首相肝煎りの政策である規制改革の担当大臣に起用された河野太郎前防衛相も、8月23日のインターネット番組で、あくまでも男系維持が望ましいとした上で、『結婚すると女性は皇室から外れるわけだが、とにかく女性も皇室に残す』と提案。『男の子がいなくなった時にはしょうがないから、愛子さまから順番に女性の皇室のお子さまを天皇にすることを考えるのが一つだ』と明言しています。河野氏も女性天皇・女系天皇容認派です。愛子さまを取り巻く政治的環境は、菅政権の誕生でガラリと変わったと言えます」
菅首相がかつて政治の師と仰いだのは、故梶山静六元幹事長や古賀誠元幹事長だったと言われているが、古賀氏は自民党内でもリベラル派(ハト派)として知られた。河野氏の父・河野洋平元衆院議長も典型的なリベラル派だった人物である。