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そのマンションで一体何が起きていたのか?
時系列に沿ってご説明します。まず、そのマンションの一室で、住人の男性が殺害されているのが見つかりました。当然、現場には警察が駆けつけ、目撃情報を求めながら各住人をチェックしていくことになりました。すると他の部屋で、今度は別の男性が自殺しているのが見つかったのです。
これだけ聞くと、その自殺した男性が犯人なのかと思ってしまいますが、結局、逮捕されたのは全く別の男。その後の裁判では、そのまま逮捕された男の有罪判決が確定しています。
ただ、この事件で気になるのは、どうも殺害された男性・殺した男・自殺した男性の3人が、もともと知り合いのようだった、という点です。警察もちゃんと捜査しているはずですが、自殺した男性については、今のところ殺人事件とは無関係である、という結論になっています。しかし、今後の展開によっては、本当は自殺ではなく、殺されていたのだ……といった、新たな真相が浮かび上がる可能性も、ゼロではないと思います。
他にも、マンションに引っ越してきて、新生活にも慣れた頃に、前の住人がその部屋で人を殺していたことが判明した、というようなケースも実際に起きています(その実例は、昨年の記事でご紹介しました)。いくら事故物件を避けようと思っていても、運悪く、知らずしらずの内に住んでしまうことも、時には起こりうるのです。