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「なぜ文転するの?」と問われた院卒社員が、34年後にメガバンク初の“理系社長”になるまで――文藝春秋特選記事

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“普通の社員”として銀行へ

「平面の真ん中から左が文系、右が理系とすると、文系の最も純粋な学問が哲学であるとすれば、理系の学問を突き詰めたところに純粋数学があります。そしてこの二つは非常に似ていて、実は平面の端っこは繋がっている。平面ではなく球(環)状である。だから文系理系という分けは意味がない」

 亀澤氏は面接官にこう説明した後、「私が数学をやっていたことは全部忘れて、普通の社員と同じに扱ってください」と訴えたという。

©文藝春秋

 幸い、三菱銀行に採用された亀澤氏は「普通の社員」として扱われ、さらに中堅となってからは「特命社員」のような形で数々の新設部署の立ち上げにかかわることになる。

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出典:「文藝春秋」10月号

 コロナ禍での若い社員との対話、三菱UFJの将来像についても詳しく語っている、亀澤氏の「デジタル金融に人間の感覚を」は、「文藝春秋」10月号、及び「文藝春秋 電子版」に掲載されている。

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デジタル金融に人間の感覚を
「なぜ文転するの?」と問われた院卒社員が、34年後にメガバンク初の“理系社長”になるまで――文藝春秋特選記事

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