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 千葉容疑者は平泉町出身、恵さんは一関市出身。約6年前に結婚して長男も生まれている。中学時代の同級生はこう語る。

一関警察署 Ⓒ文藝春秋

「4年ほど前に祐介と会った時に『子供ができたんだ』と嬉しそうに話していて、すごく幸せそうでした。学生時代は勉強も結構できて、ヤンキーとは程遠いおとなしいグループ。あだ名は『ゆうぽん』。ゲームの攻略情報を友達に教えたりしてましたね。キレたり怒ったりするところは見たことがない。部活はバドミントンをやっていました。

 成人式でもみんなと仲良くやっていて、結婚してからは地元の集まりに顔を出す機会も減ってましたが、会って話した時は何も変わってないように感じたんですけどね」

中学校卒業アルバムの千葉容疑者

 

千葉容疑者

職場で愛され、逮捕に涙を流した同僚も

 地元では夫婦仲を疑う声もあるが、それ以上に聞こえてくるのが驚きの声だ。千葉容疑者が高校卒業以来20年近く働き続けていた輸送容器をメインに扱う製造会社の社長も、容疑者の普段の態度と今回の犯罪が結びつかず、困惑しているという。

「勤務態度はすごく真面目で、残業なども嫌な顔をせずにしてくれていました。トラブルも遅刻早退も記憶にありません。ただ何か失敗をすると固まってしまい、取り返そうとしてまた失敗してしまうような不器用なところもありました。それでも職場では愛されていて、逮捕を聞いた時は涙を流していた同僚もいました。もし本当に祐介がそんなことをしたうえで、1年間何事もなかったように振る舞っていたとしたら……今でもちょっと信じられません」(容疑者の勤務先社長)

祐介容疑者と恵さんと息子の3人が暮らしていた家 Ⓒ文藝春秋

「奥さんを探しに行く」

 恵さんがいなくなってからも、千葉容疑者の勤務態度は大きくは変わらなかったという。

「『奥さんを探しに行く』と言って欠勤する日がたまにあったくらい。『探偵を雇おうかな』と話していたこともあります。子供の保育園の送り迎えもすべて1人でやっていたので、実家に戻ることを提案したのですが、その時は『いつかフラッと帰ってくるかもしれないから』という答えでした。

 結婚式にも出席したので、恵さんのことも覚えています。祐介が仕事中に体調を崩して倒れた時に病院でもお会いしました。『主人がお世話になっています。社長にわざわざお越しいただいてすいません』ととても丁寧な方でした」(同前)