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国場氏の友情は一方通行? 

 ただ啓子氏は、病床に伏す幸一郎氏の傍らで、夫のいう「友情」が一方通行なものだったのではないかと疑念を抱くようになったという。

県知事時代に選挙活動をする仲井真氏 ©文藝春秋

「夫は他界するまで6年半、入院していましたが結局、仲井真氏が見舞いに来たのは2回だけです。あれだけ夫に世話になっておきながら…。その時も、病院以外で私と顔を合わせたときも、借金や返済予定について、彼の口からは一言もありませんでした。私は、夫が言った『友情』が一方通行なものだったのではないかと、疑念を抱くようになりました。そこで2018年に調停の申し立てをしたんです。

 ところが仲井真氏の弁護士からは、『仲井真氏は保証契約書を締結したことはない。仲井間氏は請求に応じる意思もなく、法的にも義務はない』とする書面が届き、調停には応じなかった。そしてそうこうしているうちに、夫は亡くなってしまった。このままでは夫は仲井真氏に裏切られたままです。私は夫の名誉のためにも、1億1500万円のうち、私の相続分について、訴訟を起こすことにしたのです」

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 ただ、昨年6月の提訴にもかかわらず、新型コロナの影響で、口頭弁論はまだ開かれていない。

 冒頭の仲井真氏の旭日大綬章受章の映像をテレビで見たという啓子氏は、こう憤る。

旭日大綬章を賜る仲井真氏  ©時事通信社

「すべては本人がお決めになることですが、今からでも仲井真さんは勲章を返納すべきではないでしょうか。栄誉ある章を汚さないためにも、身ぎれいにしてから堂々ともらえばよかったんです。一体、どんな気持ちで天皇陛下から受け取ったのか。小室圭さんだって家族の借金問題で、眞子さまとの婚約をいったん延期したでしょう」