「愛がいっぱいIカップ」のキャッチコピーでブレイクしたタレントの手島優さん。現在は1児の母でもある。2022年に結婚したお相手は手島さんを10年前から思い続けていた年下の男性だった。

 グラビアを一切見ずに「体より顔が好き」と言ってくれた彼に「体目当て」の恋愛に疲れていた手島さんの心は救われたという。さらに芸能界への思いから、今後の目標についても聞いた。(全4回の4回目/最初から読む

手島優さん ©︎鈴木七絵/文藝春秋

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「もう一回恋愛ぐらいしてから死にたいと思って」

――手島さんは2022年11月に結婚を発表しました。お相手はもともと知り合いの方だったんですか。

手島優さん(以下、手島) 全く知らなくて。ただ出会う前に共通の知人がいて。その人からは10年くらい前に「手島のこと好きだと言っている人がいるよ」という話を聞いてたんですよ。でも10年前って、私はスーパー全盛期で。いろいろな人が寄ってきているし「どうせミーハーなやつだろう。体目当てだろう」と思って「いいよ、会わない会わない」って断っていたんです。 

 ただコロナ禍になって全然出会いもないし、恋愛をしていなかったんです。そんな時にたまたまその知人に会ったら「そういえば前に手島のことを好きだと言っていた人が、まだ好きだと言ってるよ」と聞いて「そんなレアな人いる!?」と驚いて。

 私はその前は本当にヒモみたいな男と恋愛して、疲れ切っていたんです。ただコロナ禍で生死をさまようような毎日の中で、もう一回恋愛ぐらいしてから死にたいと思って。じゃあ、好きだとずっと言い続けてくれる人に会ってみようかなと思ったんです。

10年一途に思ってくれた夫

――会ってみての印象はどうだったんですか。

手島 実際に会ったら、私の夫は緊張して震えながら私を見て「本物だ!」って言ったんですよ。えっ、こんな旬じゃない私を見て震える人、この世にまだいてくれてるんだと驚いて「今の時代、私のことを見て本物だなんて言う人、君しかいないよ」と言いました。彼の反応はめっちゃありがたかったし、なんかかわいくなっちゃって。私から連絡先を聞いて、連絡するようになって、それで恋人になりました。

©︎鈴木七絵/文藝春秋

――理想的ですよね。10年一途に好きでいてくれたなんて。付き合ってからも熱量は変わらずでしたか。

手島 変わらないです。デートでは毎回2時間ぐらい、手島優のいいところをプレゼンしてくれて。しかも私の夫って、手島優のグラビアを全く見たことのない人だったんですよ。バラエティーで私のことを知ってくれたらしくて。

「え、ちょっと待って。私の何が好きだったの?」って言ったら「顔」って言ったんですよ。「顔!? そんなやつ誰もいないよ!」「みんな体目当てなんだよ」って(笑)。こんなにレアな人がいるんだって、そこでもまた感動して。なんかキュンとなりました。すごく愛を感じたんです。「この人を逃したら、もういないかもしれない」と思って。

――確かにそれだけ熱い人とはなかなか出会えないですよね。