かつてグラビア、さらにバラエティー番組でブレイクしたタレントの手島優さん。現在は1児の母でもある彼女だが、テレビで見せていたキャラは「9割嘘だった」と明かす。
実は小・中学生時代、上履きを投げつけられ鼓膜が破れるほどの壮絶ないじめを受けていた。「清純派女優」を夢見た少女が、年齢を2歳サバ読んでグラビアデビューするに至った経緯を聞いた。(全4回の1回目/つづきを読む)
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9割嘘だったタレント「手島優」のイメージ
――きょうは手島さんの半生をお聞きしたいと思います。
手島優さん(以下、手島) 私の半生とか誰か興味ありますかね?
――ぜったい面白いです。だって我々がテレビで見ていたタレント「手島優」のイメージは、嘘9割で作られたものだったわけですよね?
手島 そうですね。嘘が9割だったから、当時雑誌で言っていたコメントを覚えてないんですよ。その時の思いつきで話していたので。真実が軸にある時もあるんですけど、もう100倍にして盛っているので(笑)。
――それはすごい。栃木出身は本当ですか。
手島 それは本当です(笑)。実家は煎餅屋だったんです。今はもう閉めちゃったんですが。
――家族からはとてもかわいがられていたそうですね。
手島 もう姫扱いです。兄が2人いるんですが、両親はずっと女の子が欲しくて、私が生まれたので。私は内弁慶で、家では元気なんですが、外出したら人見知り。それは今も変わってないかもしれないです。
清純派女優に憧れ、小4から東京の劇団通い
――もともと俳優志望で小学4年生の頃から東京の劇団に通っていたそうですね。誰か憧れの俳優がいたのですか?
手島 女優さん全般が好きで。ポカリスエットのCMに出るのが夢だったんです。清純派女優を目指してレッスンを受けていて、「爪の白い部分が見えてたら清純じゃない」と思って一生懸命切ったり。とにかく清楚に過ごそうとしてました。
――ただ劇団に通ったことが原因で小学校ではいじめに遭ったそうですね。
手島 田舎なので、東京に行っている時点で「あいつは生意気だ」となって。「じゃあ、あいつをハブろうぜ」と、小4くらいからあからさまにいじめが始まりました。無視されたり、通り過ぎた時に悪口言われて。笑っているだけでも「あいつ、笑っているよ」と言われるから「笑うのもダメなんだ」と生きること自体がどんどん怖くなっちゃってました。

