小澤のDVによって腕にできたどす黒くにじんだ痣の写真
A子さんの親族や親友から提供された小澤の暴力を示す証拠写真の中には、A子さんの腕にできた、どす黒くにじんだ痣の写真があった。さらには、小澤によって引きちぎられたA子さんの衣服の写真もあった。
小澤によるA子さんへの激しい暴力が近隣に露見する場面もあった。8月31日、異様な物音を聞いた近隣住民が通報し、警察官が小澤の自宅に駆け付ける事態にまで発展したのだ。
「俺が仕事辞めるための文章をA子が考えて」
そして9月、A子さんは小澤に別れを告げ、世田谷区の家をついに飛び出した。だが、小澤は何かと理由をつけ、A子さんとの接触を図ってきたという。
「小澤から電話で呼び出しがあると、5年以上に及ぶ長い“支配関係”から、当時の恐怖が思い出され、A子は逆らうことができず、会ってしまったそうです。A子と別れたことで、小澤はこれまでの関係や暴力行為が周囲に知られることを恐れたんでしょう。『仕事を辞めるから誰にも言わないで欲しい』とA子に懇願したそうです。
そんな支配関係が続く中で、別れてからもA子は定期的に小澤の元を訪れていました。小澤から、『仕事を辞めるためにマネージャーに送る文章をA子が考えて』と指示されていたので、破局後も何度も連絡を取り合わざるを得なかったのです。
小澤がゲームを終えた深夜1時ごろに『終わったよ』と連絡がくるのが家に行く合図なのだと言っていました。
実は、A子は私を含め何人かの友人に、これまでのことを相談していました。小澤はそのことに気付いたのか、別れた後でもA子のスマホを取り上げようとしました。A子が拒否するとまた暴力を振るったそうです。この時は頭を強く叩かれ、A子は脳震盪をおこし、翌日まで動けなかったと言っていました」(前出・A子さんの親友)
小澤の家で自殺を決意したA子さんを友人が救出
11月28日、A子さんは小澤に再び呼び出され、マンションを訪れた。今後の関係について話し合う予定だった。だが、渡されていた合鍵で部屋に入ったものの小澤の姿はない。電話をかけると小澤は約束を忘れ、友人と遊びに出かけていたのだという。
「電話口でA子が文句を言うと、小澤はA子をメンヘラ扱いしてあざ笑ったそうです。それでA子のなかで張りつめていたものが完全に切れてしまった。取り乱したA子は、小澤の家で自殺を決意した。ベルトで首を吊るための輪をつくり、遺書も書いたそうです。しかし、A子の様子がどうもおかしいと気づいた友人たちが、位置情報アプリでA子の居場所を見つけ出し、自殺寸前のところを、なんとか助けたそうです」(前出の親族)
取材班が入手したA子さんが書いた遺書には強い筆圧で《死にたくなかった》と書かれていた。首を吊ろうとする寸前に友人宛てに書いた遺書の一部だという。
《死にたくなかった、なんで。●●●●(※編集部伏字。小澤廉のこと)に色んな事をされたせいでもう生きられない。無理やり中出しされて、中絶させられて、女としておわり。せめて生みたかった。うつにもなった。●●●●のせいで全部ボロボロです。大好きな人たち、ごめんなさい》
A子さんは今も心の傷が癒えず、苦しんでいるという。
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12月14日(月)21時から放送の「文春オンラインTV」では、担当記者が本件について詳しく解説する。
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