人気舞台「おそ松さん」や「炎炎ノ消防隊」に出演し、アニメ「A3!」の声優を務め、10月からはドラマ「共演NG」(テレビ東京系)にも出演している人気俳優の小澤廉(29)が、5年以上交際した年下女性のA子さんに対して、長年にわたり悪質なDVに及んでいたことが「文春オンライン」特集班の取材でわかった。

 A子さんは小澤に “性奴隷”のような扱いを受けた末に妊娠、堕胎を強要された。さらに度重なる小澤からの暴言やDVにより肉体的、精神的にも傷を負ったA子さんは、11月28日、かつて小澤と同棲していたマンションで自殺することを決意。遺書を書き、首を吊る寸前で友人に保護された。A子さんの親族、親友が取材に応じ、数々のLINEや写真などの証拠と共に彼女の胸中を代弁した(#1、#2より続く)。

小澤に暴力を振るわれたあとのA子さんの腕

泣きながら書いた遺書「せめて生みたかった」

 取材班が入手したA子さんが首を吊る寸前に友人宛てに書いたという遺書には、強い筆圧で《死にたくなかった》と書かれていた。

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《死にたくなかった、なんで。●●●(※編集部伏字、小澤廉のこと)に色んな事をされたせいでもう生きられない。無理やり中出しされて、中絶させられて、女としておわり。せめて生みたかった。うつにもなった。●●●のせいで全部ボロボロです。大好きな人たち、ごめんなさい》

A子さんが小澤と同棲していた部屋で書いた遺書。ていねいな文字で「大好きな人たち、ごめんなさい」と書かれている

A子さん自身もDVや中絶強要を「事実です」と認める

 A子さんは今も心の傷が癒えず、苦しんでいるという。取材班は今回証言を得たA子さんの親友を介して、12月13日にA子さん本人にも直接声をかけた。小澤によるたびかさなるDVや中絶強要について確認すると、下を向き、声を絞り出すようにして、わずかにこう答えた。

「●●(親族)や●●(親友)が言ったことは事実です。暴力もありました。彼に何をされるかわからないのが本当に怖いです。子供のことは本当に申し訳ないことをしてしまいました。後悔しています。すいません……」

 小澤からの暴力や妊娠中絶の事実は認めたものの、それ以上は語らず、あとは何度も頭を下げ、自宅へと帰っていった。