独自という視点ではこちら。ゲンダイ師匠は10月に早くも『鬼滅』超えのコンテンツを見つけて大々的に報じていた。
『宮崎美子 ビキニ姿が「鬼滅」超え』(10月22日付)
40年ぶりにビキニ姿を披露した宮崎美子さん。カレンダーは10月20日時点で『鬼滅の刃』を超え『堂々の1位をキープ』だと報じている。オヤジジャーナルは全集中で宮崎美子のビキニを見ていた。
新聞紙上で『鬼滅の刃』の登場が多くなるのは10月末だった。映画の興収が最速100億円を超えた頃である。おじさんの視界にも『鬼滅』がハッキリと入ってきたことがわかる。
毎日新聞は夕刊の一面トップで『「鬼滅の刃」映画界を救え』(10月29日)。記事には「不条理克服 現代人に響く」という分析も。
昭和のスターで例えられる「鬼滅」…?
さらに注目したいのは産経新聞の分析だ。10月30日に『「鬼滅」強く、優しい鬼退治』という記事。試練を忍耐で乗り越える主人公と複雑な過去を背負った敵が織りなす、時代を超えた「強く、優しい鬼退治」なのだと解説。
それだけでなく専門家の声も投入している。
「『仮面ライダー』のライダーキックや『鬼滅』の全集中の呼吸など、国民的ヒット作には子供がまねしたくなる“必殺技”がある。」
人気の頂点で連載漫画が完結したことは、
「人気絶頂で引退した(元歌手の)山口百恵と『鬼滅』が重なる。」
『鬼滅の刃』は仮面ライダーなのか山口百恵なのか。産経師匠、昭和のスーパースターで例え過ぎた感。
地方紙も張り切っている。
信濃毎日新聞は『白馬に鬼滅聖地?「ねずこの森」話題』(11月6日)。
白馬村のリゾートにある「ねずこの森」がヒロイン禰豆子と読み方が同じだと「SNSで話題になっている」と静かに興奮。
お隣の山梨日日新聞はさらに興奮していた。『鬼滅の刃』ゆかりの地が山梨県内にある、と新聞休刊日の11月9日にカラー見開き4ページの大特集。
《全国の多くの新聞が朝刊発行を休む中、本紙にとっては「新聞社冥利」に尽きる日となった》(一面コラム「風林火山」)
自画自賛の山梨日日師匠。