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「異様な親子」と非難されても…… 雅子さまが不登校の愛子さまに寄り添い続けた日々――2020 BEST5

「異様な親子」と非難されても…… 雅子さまが不登校の愛子さまに寄り添い続けた日々――2020 BEST5

『皇后雅子さま物語 ビジュアル版』 #5

2021/01/01

source : 文春ムック

genre : ニュース, 社会

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完全にお1人で登校ができるように

 2011年(平成23年)9月14日、愛子さまの校外学習(2泊3日)に雅子妃が山梨県山中湖村まで付き添われることになった。

 両殿下は、校外学習は愛子さまがお1人で学校に行けるきっかけとなる大きなチャンスだと期待されたそうだ。だが、愛子さまはお1人で行くことまでは勇気が出ないとおっしゃる。

 雅子妃が子どもたちの一行から少し遅れて後から付いていくことになった。

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「愛子さまは既にお1人で登校することができたので、後もう少しというところでした。次はこの校外学習を大きなステップとして自信を付けていただいて、完全にお1人で登校ができるように繫げられたかったのではないでしょうか。両殿下としても大きな賭けに出られたのだと思います」(元東宮職)

2011年6月25日、ドイツから帰国された皇太子を出迎えられる雅子さま
2010年12月2日、雅子さまのお誕生日記念写真

「茶番」「異様な親子に映る」

 だが、この校外学習は、大きな波紋を呼ぶことになった。

 東宮大夫会見で、宮内記者の1人が、

「今回のお付き添いは、きわめつけの茶番ですよ。皇室の尊厳もくそもない!」

 別の女性記者も、

「付き添いの形があまりにも異常です。親が子を思う気持ちは分かるが、大夫からの説明、支える者の方針がなければ”異様な親子”に映る」

これまでにない辛辣な言葉だった。

 宮内記者らから「茶番」「異様な親子に映る」などといった辛辣な言葉で批判され、雅子妃はこれほどまで理解が得られなかったことに、深く落ち込まれたのだった。