文春オンライン

2020/12/20

 それにしても、素晴らしい先生だ。まさに“情操教育”の鑑(かがみ)。このお話を聞いて“教育の大切さ”を改めて実感した次第。

 また、小松さん会心のギャグというか、曲は意外にも「タコフン音頭」とのこと。『歌謡ドッキリ大放送!!』(’80年)というバラエティ番組で毎週披露したものだが、さすがに「しらけ鳥音頭」ほどはヒットしなかった。だが、小松さん自身は「どうすりゃいいのさ、タコのフンドシ」という冒頭の歌詞がものすごくお気に入りだったという。

取材後、小松さんから電話が!

 取材後、筆者は小松さんの事務所宛に『ザ・カゲスター』を数話分VHSテープにコピーして送った。取材中にこのタイトルが出て懐かしんでおられたからだ。するとご本人から、名刺にあった私のPHS(だった気がする)に直接お礼の電話があり、「どうしたの~~? あれビデオとかにもなってないでしょ? 貴重なもんをありがとう~~」と仰って、切られた。これにはびっくりした。

©平松市聖/文藝春秋

 またひとり、昭和の名コメディアンが先立たれた。だが、「ニンドスハッカッカー(マー)、ヒジリキホッキョッキョー(ガー)」とつぶやくと、哀しみの中でも、かすかな笑みを浮かべている自分に気づく。

 これからも、つらいことがあったら小松さんのギャグを思い出すようにしよう。自分にとって小松さんのギャグは、つらい時代や苦境を生き抜くための宝だ。小松さん、素敵なお宝をたくさんありがとうございました。

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