経営者、モデル、インフルエンサーなど、多彩に活動する宮崎麗果さん(36)は、2度の離婚を経て元ダンス&ボーカルグループの黒木啓司さんと再婚。現在、第5子を妊娠中だ。

 かつて家族関係やDV被害に苦しみ、無一文から年商25億円企業を作り上げた彼女に、ステップファミリーのリアルや、「ネオフェミニスト」としての発信についてなど、話を聞いた。(全3回の3回目/1回目から読む)

宮崎麗果さん ©深野未季/文藝春秋

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高校時代にスカウトされて芸能界入り

――今年から芸能事務所に所属されたそうですね。大学時代もテレビ等で活躍されていたということで、芸能界復帰ということになりますか。

宮崎麗果さん(以降、宮崎) 「活躍」も「復帰」もおこがましいほど全然、身を入れた活動はしてこなかったのでお恥ずかしいですが(笑)。お仕事の幅も広げていきたいなということで、事務所に入らせてもらったんです。

――それで今回の取材もお引き受けいただいて。

宮崎 メールで取材依頼をいただいたじゃないですか。タイトルに「文春オンライン」ってあるのを見たら開くのが怖くなって、夫の啓司さんとお互いに「なんかした?」って確認し合いました(笑)。

――怖い思いをさせてしまい、恐縮です。かつて芸能界に入った経緯は?

宮崎 高校生のとき、友だちと一緒に事務所へ遊びに行ったら、その場でスカウトを受けて入ったんです。なので、もともと全然、芸能界志望でもなくて。

 

バラエティのノリや会話のキャッチボールがわからなかった

――小学校まではインターナショナルスクール、中学時代はアメリカで過ごされてきたということで、日本の芸能界に入って驚いたこともあるのでは。

宮崎 まず、台本が読めなかったんです。漢字が全然わからないので。それに、日本の番組を見て育っていなかったので、バラエティのノリというか、会話のキャッチボールとか、そういうのも全然わからなくて。

――そんな中で活動するのは大変だったのでは。

宮崎 むしろ、全然プロ意識もなかったし、正直バイト感覚でした。今思い返すと本当にダメだったなと思います。

 周りの子は芸能界が長い子も多かったし、この世界でやっていくんだと、真面目に一生懸命頑張ってる人ばっかりだったので、余計に自分のダメさを痛感しました。