「ガリガリだよ」摂食障害で体重40キロまで痩せてしまい…

――一方で、モデルをしていたときは摂食障害になるほど追い詰められたそうですね。

宮崎 169センチで40キロのときは倒れる寸前でした。細いのが正義、みたいな世界だったので、「ガリガリだよ」と周りから言われてもまだまだ、みたいに思ってしまって。

――心身に影響もあったのでは。

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宮崎 栄養失調になっていたと思うんですが、月経の周期も狂いましたし、肉もないし骨ももろくなっているのか、立っても座っても寝てても身体が痛いんです。

 当時はGAPとかZARAのキッズサイズがぴったりで、大人の服が入らなかったくらいで。

 

――摂食障害は、完治というものはあるのでしょうか。

宮崎 完治はむずかしくて、私はストレスがかかると発症しやすいです。思考のクセみたいなもので、苦しさから回避しようとするとそっちに流れてしまうというか。

 自分はずっと、いろんなものに向き合わず逃げてばっかりの人生でしたから。

芸能界から逃げて留学、結婚もしたが…

――具体的にはどういったことから逃げていた?

宮崎 まず、芸能界から逃げて台湾に留学という名の逃避をして、結婚にも逃げました。恋愛でも、いつも束縛するような人ばかり選んで、パートナーに必要とされることに存在意義を見出そうとしていました。

 摂食障害のときもですけど、心の奥底では、「これじゃダメだ」って気づいているんです。でも、自分に向き合うことができないタイミングって誰でもあると思うんですよね。

 

――逃げずにはいられない状況というか。

宮崎 それもある意味、自分の身を守るひとつの術というか。私も、親との関係や、恋愛のこと、仕事のこと、いろんなことから逃げた先にふと、「ああ、私が恋愛でうまくいかないのは、ややこしい家庭で育ったがゆえに、家族に執着があるんだな」と気がついて。

 そうやって30年かけてひとつずつ紐解いて、自分の中で矛盾をなくしていってやっと今、という感じです(笑)。