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「大人の服が着られないほどガリガリ」摂食障害で40キロまで激ヤセ…女子大生タレントだった宮崎麗果(36)が、“年商25億の実業家”に転身した経緯

宮崎麗果さんインタビュー #3

14時間前
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入院中に起業を決意した理由とは

――腹が据わった瞬間ってありますか。

宮崎 3番目のハナちゃんがお腹にいるときですね。死産の可能性もあるくらい危険な状況でしたが、離婚したばかりで、それまで専業主婦だったからお金もないし、就職もできない状況で。でも、子どもを育てることからだけは逃げたくなかった。そのとき、選択肢として、起業しかなかったんです。

 それで、病室にパソコンを持ち込んで、司法書士を雇うお金もなかったので自分で定款を書いて登記まで一気にやってコンサル会社を作りました。

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――今は3人のお子さんをみながら、化粧品や植物療法サロンなど3つの会社を経営されていますが、どんな風に生活を回しているのでしょうか。

宮崎 夫婦で協力しています。日によって子どもの習い事なども違うので、私が仕事の場合は夫に行ってもらいますし、逆もあります。意外と決まったルーティンがないんです。

 なので、コミュニケーションは家族内で密にとらないとわけがわからなくなるので、アプリとかカレンダーでお互いの予定を完全に共有して、「今どこにいる?」なんてことは基本的にないような状況にしていますね。

夫婦で協力して子育てを行っているという(宮崎麗果さんのInstagramより)

起業後、「どうせ男がバックにいるんでしょ」と言われ…

――男性社長が多い中、起業して悔しい思いをしたことはないですか。

宮崎 めちゃありますよ。いっぱいなめられました(笑)。というか、今も全然ありますし。

――どんな悔しいことがありましたか。

宮崎 女性が生きづらい世の中で、男性からの差別や嫌がらせはある意味、想定内だったんですけど、女性同士でも争いが多かったことにショックを受けて。

 1人で何か起ち上げようとすると、「どうせ男がバックにいるんでしょ」とか「スポンサーがいるんでしょ」みたいなことを他の女性から言われてびっくりしました。

――会社でもありそうですね。

宮崎 会社で昇進したら「上司とヤッたんでしょ」と言われた友だちもいます。

 私はワーキングママの友だちが多いのですが、保育園の送り迎えが基本パパ担当で、ときどきママが行くと、保育士さんから「たまにはお母さんも来るんですね」と嫌味を言われたりとか。

――一緒に仕事と子育てをしている黒木さんも周りから何か言われることがある?

宮崎 お互いに会社を立ち上げて仕事もしているのに、ちょっとでもイクメンっぽい投稿をすると、「暇なの?」と言われたり、「ヒモだよね」みたいな反応があって。「男性は稼ぐのが当たり前」という差別ですよね。

 昭和の時代で止まったままの人権感覚によって男性も女性も差別を受けているわけで、この状況がアップデートされないといけないですよね。

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