ぶら下がっているときに上着をはいで……
抵抗の有無についても、殺害の承諾があったかどうかの争点の一つになっているが、裁判長の質問にこう答えた。
「Hさんの抵抗については具体的には覚えていません。しかし、全員が、首を絞めている私の手を外そうとしたり、手足をバタバタさせたり、体を動かすことはしていたのは間違いない。縛った人のときはものすごく簡単に失神させることができました。他の人は、その記憶がありません」
失神後はどうか。
「レイプした後、首を吊る状態にしたときに、ロープと首の間にはタオルを使いました。縄があたるあたりの、あごの、喉側の部分です。警察の科学捜査がどこまでできるかわからないのですが、仮に遺体を埋めたときに、死因がわからないようにするためです。また、失禁して飛散するのを防ぐため、ズボンは履かせました」
また、「上着はどうしたのか?」と検察官に聞かれた。
「Hさんは、ぶら下がっているときに、上着をはいで、胸をみていた記憶があります。ハサミで切っていたので、胸の部分が開いていたのを覚えています。これを理由に、Hさんの首つりのことは覚えています。しかし、首を絞めたあたりの記憶が薄れてきています」
母親は「自分の命にかえても、罪を償ってください」
Hさんの母親は、証人尋問で「ビッグサイズのポテトチップスを買って、ケンタッキーを買って、10月31日にハロウィンパーティーをしようと言っていました。7年間引きこもって、バイトの面接も20回以上しました。やっとコンビニに合格したのです。ほっとしたのも束の間で、こんなことになってしまいました。残念で悔しいです。生きていれば、いろんな未来がありました。(白石被告は)それを壊したのです。十分に反省して、自分の命にかえても、罪を償ってください」と訴えていた。
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