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「一生懸命な人って大体“イタい”ですよ。でも…」28歳デビューの“異色女優”、独自ポジションの秘訣

『ナイルパーチの女子会』山田真歩さんインタビュー #1

2021/01/30
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 「一生懸命生きている人ってだいたい“イタい”ですよ」

「一生懸命生きている人ってだいたい“イタい”ですよ。でも、そうやって頑張っている人を『あいつはヤバい』『イタいやつ』と遠くから言うのは簡単ですが、痛い思いをしないと成長もできないと思うんです。

 翔子は栄利子とは反対で、痛い思いをしないように避けたり、向き合わなきゃいけないことから逃げたりするところがありますが、そうして大人になりそびれた人が、真に大人になるというのはどういうことかも描いているんです。

 水川(あさみ)さんが栄利子を演じた時、なんとかして彼女の気持ちに共感できるように模索したという話しをされていましたけど、私はその行為がまさに“大人”なんじゃないかと思うんです」

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 名バイプレイヤーと称されることも多い山田さん。芸能界で独自のポジションを築いているように見えるが、何か意識していることはあるのだろうか。 

「最初は、周囲の目にそう映っていることにさえ気がつきませんでした。今日は撮影があるのでかけてませんけど、あまり女優さんはかけないメガネを普段つけているのも、それが自分にとっての “普通”だっただけで。 

 求められる“女優像”に応えようと頑張った時期もありましたが、向いていなかったし……今は『1人ぐらい、こういうのがいてもいいだろう』と思っています」 

 後編では、出版社を辞めて27歳から俳優を志し、翌年には主演で銀幕デビューした山田さんの異色のキャリアと、「20代の時の反省」を聞いた。

【後編へ続く】出版社への就職に里山暮らし、でも“満たされなかった”…異色の女優・山田真歩「20代の後悔」

写真=鈴木七絵/文藝春秋

ドラマ『ナイルパーチの女子会』は、BSテレ東/BSテレ東4Kにて2021年1月30日より毎週土曜21時放送。

ナイルパーチの女子会 (文春文庫)

麻子, 柚木

文藝春秋

2018年2月9日 発売

「一生懸命な人って大体“イタい”ですよ。でも…」28歳デビューの“異色女優”、独自ポジションの秘訣

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