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トム・ハンクス演じる“新聞を持って放浪する男” 監督が「今すぐ映画にしなければ」と思った理由

トム・ハンクス演じる“新聞を持って放浪する男” 監督が「今すぐ映画にしなければ」と思った理由

ポール・グリーングラス(映画監督)

2021/02/08

source : 週刊文春

genre : エンタメ, 映画

note

「今、僕らが直面している試練はとても大きい。でも…」

 世の中の未来についても、希望を持っている。

「僕は基本的に楽観主義者なんだ。昔からね。これからも至難はたくさんあるだろう。でも、人類はいつも立ち上がってきた。今、僕らが直面している試練は、とても大きい。でも、これまでだって、人はいつも大きな試練を乗り越えてきたんだよ」。

 人類がこれを乗り越えた時、彼はそのことについて、また優れた映画を作ってくれるのだろうか。

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【STORY】
南北戦争の終結から5年後。退役軍人のジェファソン・カイル・キッド大尉(トム・ハンクス)は町を転々としながら、大規模な抗争や壊滅的な大惨事、大統領や女王の近況から大興奮の冒険譚まで、世界各地の様々なニュースを読み伝える仕事をしていた。そんなある日キッドは、旅の途中で10才の少女ジョハンナ(ヘレナ・ゼンゲル)と出会う。6年前にネイティブアメリカンに連れ去られ、その家族の一員として育てられたジョハンナは、英語もわからず、見知らぬ外の世界に困惑している様子。見かねたキッドは実の叔父叔母の元へ彼女を送り届ける役目を引き受け、我が家と呼べる場所を求めて何百キロもの荒野を旅する2人は、人間と自然の両方から突き付けられる数々の厳しい試練に直面していくーー。

【プロフィール】
Paul Greengrass 1955年、イギリス出身。北アイルランドで起きた“血の日曜日”を題材にした「ブラディ・サンデー」(2002)がベルリン国際映画祭で金熊賞受賞。「ボーン・スプレマシー」(04)でハリウッド進出を果たし、主演のマット・デイモンとは続編の「ボーン・アルティメイタム」(07)など「ボーン」シリーズの監督を務める。トム・ハンクスとタッグを組んだ『キャプテン・フィリップス』でアカデミー賞作品賞にノミネート、9・11同時多発テロを描いた「ユナイテッド93」(06)でアカデミー監督賞にノミネートされた。

 

INFORMATION

Netflix映画『この茫漠たる荒野で』
2月10日(水)より独占配信開始
https://www.netflix.com/jp/title/81210670

トム・ハンクス演じる“新聞を持って放浪する男” 監督が「今すぐ映画にしなければ」と思った理由

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