ホテル評論家である筆者が、実際に行ったことのあるお気に入りビジネスホテル&ひとり飯を紹介したい。ひとり出張やひとりレジャーで居心地のよいビジネスホテルに宿泊し、ひとり飯をいただくのは無上の喜び。今回はラーメン店やご当地感の少ない全国チェーンの飲食店は除き、ホテルから徒歩圏内(概ね10分以内が目安だが一部例外もあり)で、アウェイの場所でも落ち着くことができ、可能であればテイクアウトもできるお店をセレクトした。おひとり様なのでカウンター店中心だが、テーブル店でもひとりで違和感のないお店を選んだつもりだ。
前編を「東日本編」、後編を「西日本編」として日本列島を北から南へ縦断していく。セレクトはあくまでも筆者の独断であり、お店のデータや写真は訪ねた当時のもの。また、コロナ禍で営業形態については変更されている可能性があり、実際に訪ねる際は公式サイトなどで確認していただきたい。では「東日本編」からスタート。
【天然温泉 神威の湯 ドーミーイン旭川×居酒屋 天金】(北海道旭川市)カウンター有り
温泉ビジホとして名高いドーミーインのお風呂でまったりしたら、大通りを繁華街方面へ。天金は地元で人気の居酒屋。おひとり様は入り口近くのカウンター、テレビ前がおすすめだ。
こちらのお店でお気に入りはデミグラスたっぷりのカニクリームコロッケ。もちろんラムもアスパラも北海道クオリティ。寿司折りも素晴らしい。カウンターでひとりまったりできる、安くて美味しい地元密着系居酒屋は貴重。
【ベッセルホテルカンパーナすすきの×おたる旬魚 しば田】(札幌市中央区)カウンター有り
すすきのエリアの西側にあるハイクラスビジホ。狸小路西5丁目にある「しば田」へも好アクセス。ちょっと古めの地元密着系居酒屋だがお通しの海老を見て期待大。ズワイ蟹1800円、根室平山商店の生雲丹折3000円など嬉しすぎる価格設定。
メニューは煤けた紙だが、全て壁に貼られているので安心だ。〆は新鮮いくらが層になって盛られたいくら丼を。思わずウニのっけしてしまう。